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すみよしの手帖

生活となりわいと趣味の手帖を紐ときます。

ドイツMBA生の現地就活事情 序章

 

こんにちは、よしの(id:hatehatettt)です。

 

私はドイツのNo.1と言われるビジネススクールでMBA生をやっています。MBA=日本語に直訳すると、経営学修士です。MBAに行く人は、キャリアアップ・給料アップを目指している人が少なくありません。

 

そろそろ卒業後の就業を目指した就職活動が本格的になっていくので、そんな界隈のことを今後 情報発信していこうかな、と思っています。あくまで一個人の経験・視点として…もしかしたらどなたかの関心に当てはまるかもしれません。

 

 

「MBAって何ぞの?」

日本にいるときの私のMBAに対するイメージは、「社会人がいく塾」みたいな感じでした。何のことやらよく分かっていなかったのです。

MBAがどんな場所か、メリット・デメリットについては別の機会に触れたいと思いますが、ここで言いたいことは、MBAの知名度や卒業後の「ハク」は国によってかなりレベルが違うということです。

学校のランキングとは必ずしもマッチしません。

 

そしてドイツは残念ながらアメリカや西欧の他の国に比べると、MBAの知名度がまだまだ低くて、現地企業には「MBAって何?」って感じのところは少なくありません。

なので、MBAを取得したからといって現地の働きたい会社に雇ってもらえるかというと、そういうわけでは全くありません。

 

MBAのランキング

以下が世界的に有名なMBAのランキングTop3と、それぞれの主だった評価基準です。

(参考:http://www.mba-compass.com/Knowledge-MBA-COMPASS/Global-MBA-Ranking-Comparison-of-Master-of-Business-Administration-Rankings

 

Financial Times

卒業後の給与、卒業生からの評価、学校の開示情報、学校の発行する論文

 

Bloomberg

在校生の評価、卒業生の評価、企業の評価、再就職状況、卒業後の給与

 

Economist

就業機会の拡大、プログラム・学生のレベル、給与の増加率、ネットワークの拡大

 

ランキング情報はこちらをご参照↓。

MBA Rankings | FIND MBA

 

うちの学校はFinancial Times(通称FT)のランキングで今のところドイツ1位なのですが、Bloombergのランキングでヨーロッパ上位の学校に比べると、再就職にはちょっと引けをとっているような感じがします。

 

何を目的にしてMBAに行くかで、重視するランキングを検討したほうがいいでしょう。FTで1位でも、他のランキングではもっと下位ということもあります。

評価基準が違えば、そういうことも起きますよね。MBAのランキング制度は、総じて未だ模索中みたいな感じもしますし。

 

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私の就業戦略(というか希望)

私は、給料のアップを目指してMBAに入ったわけではなく(そりゃたくさんもらえれば嬉しいですけど)、本心から「経営とは何ぞや?」と思ってMBAに行ったので、給料アップが1の目的ではありません。

そもそも「給料上げるぞーーっ!」という強い意気込みがないと、こんな「別に上がらなくてもいっかな~」っていう感じではたくさんはもらえないでしょう。こっちでは給料は「上げてくれ!」と交渉して上げるもので、ベアなんて聞いたことないですし。

(追記:どうやら産別組合の協約下で契約している人は物価変動等に応じてベアらしきものがあるようです。)

 

JETROに欧州各国の雇用制度一覧に関する記事があったのでリンクしておきます(2009年とちょっと古いですが)。

https://www.jetro.go.jp/jfile/report/07000115/0908R3.pdf

ドイツの雇用事情は日本といろいろ違って結構面白いので、それについてはまたまとめたいなぁ。

 

話が逸れましたが、これだけは叶えたいと思っていることは、以前の業界・本社の置かれる国・企業規模のどれか一つだけでも変えたいということです。

そもそもMBAに行こうと思った前に、転職しようと思ったきっかけがあって、その主な理由が、「他の就業環境も経験した方が人生が面白そうだ」と思ったからなのです。

 

MBAは、専門・業界を変えるためのステップとして使われることも多々あります。専門・業界・職位をすべて変えるのは至難のわざですが。

 

さらには、個人的には「自分が心から興味のあるモノ・こと」に関われる仕事ができればとてもハッピーです。例えば、私の場合はアートとか、インテリア・不動産とか、メディアとか。

 

ドイツ人の専門分野に対するこだわりとプライド

ドイツでは、大学へ進学する場合は試験を受けて「ギムナジウム」へ行かなければなりません。

ギムナジウムへ行かない場合は、Hauptschule(基幹学校)やRealschule(実科学校)へ通うのですが、その選択は10歳くらいで行わなければなりません

大学に入学しても、日本の大学よりも卒業までの道のりが厳しいと言われており、何回もテストに落ちると追い出されたりするようです。

 

そのせいかなと思うのですが、大学へ行っている人とか企業のトップの人のプライドの高さは日本と比べるとかなり高いと思います。

経理の人は経理の、人事の人は人事の専門教育や実地経験を就職する前から積んでおり、日本のように就業途中で品保から総務へ、経理から人事へ、とかいって専門をまたいで異動するのは一般的ではありません

 

ドイツでは、その道の経験を長いこと積んでいるか、弁護士・会計士などのクリアな資格がある、などの「売り」なく、キャリアの転向をするのがとてーーーも難しい環境だということです。

 

ドイツでの現地就職は茨の道

というわけでドイツで普通の日本人が現地で就職するのは、自然と過去に経験のある業界・職種・専門に関連のある道にルートが狭められていってしまう、ということがあり、それが私の今後の心配ごとでもあります。

 

あとは、「ビタミンB(=Beziehung、英訳するとRelationship)」と言って、人脈やコネがとても重視されます。役所とかレストランでもそうですが、誰かの紹介だと希望が叶う可能性・早さに格段の差があります。相手の素性が分かる(たとえばBMWの社員だ、とか)と、対応が180度変わるということもあります。

「差別だ!」って気持ちにもならなくもありませんが、そういう場所なのです。

 

 

さて、困難はいろいろありますが、今後楽しく仕事していくためにどうやって就活していきましょう…。MBAでは、企業がその学校のそのクラスのために、求人目的でプレゼンに来ることがままあるので、希望の企業を見つけたら、そこでの人脈を切り口に就活するというのが、期待値の高いひとつのルートではあります。

 

あとは、持てる能力・経験・人脈・チャンス等々を駆使して、履歴書なり面接なり、一つずつ磨いていくのが正攻法でしょうね(- - )。

LinkedInXING(ドイツ発のLinkedInに似たサイト)をつかったヘッドハントもかなり一般的なので、それらの情報の充実化も忘れてはなりません。

 

正直まだどうなるかわかりませんが、今後もお伝えしたい学びがあれば、随時アップデートしていきたいと思います。

 

 

それでは今日はこの辺で。

ビスダン~。

 

 

 ↓↓↓こちらの記事もどうぞ↓↓↓

 

(2016.04.14 更新:ビタミンBeziehungの箇所。HerrTomoさんありがとうございます!)

 

  

 

 

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