すみよしの手帖

生活となりわいと趣味の手帖を紐ときます。

有言実行 vs. 不言実行

 

こんにちは、よしのです。

この間、有言実行と不言実行について考えていて、思ったことがあるので書いときます。

 

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行動が評価対象

基本的に、人が見ているのは行動です。

皆喋ること、発信することが好きです。

そして喋りがとても上手な方もいます。それは才能です。

でも、言ってるだけで、行動が伴ってなかったら、「あいつは口ばっかりだ」ってなって逆効果です。

お付き合いしている人だって、「大切だ」と何万回言われても、連絡が取れなかったり、嘘をつかれてたら信じられません。

就職活動で見られるのも、「これまで実際に何をしてきたか」です。面接でどんなにかっこいいことが言えても、それがこれまでの行動と合致していなければ、信ぴょう性がありません。

 

不言実行の方がかっこいい

「これから〇〇をしたいと思います!」と宣言する人を見るにつけ、私は「それ、誰かに言う必要ある?」と思います。

これまで読んできた本には、「宣言して、自分を追い込め」みたいなことが書いてありました。

作用は分かるんですけど、それ、できなかったとき、さらに恥ずかしいですよね。そして、周りがどうこうっていう力を借りないと、できないのかな?とも思います。本当にやりたければ、周りがどう言うかなんて関係ないと思うんです。

 

私は、見ている人は行動を見ている、評価していると思うから、有言実行より不言実行のほうがかっこいいと思ってきました。

 

応援したい人達を引き合わせて生まれる価値

これについて、最近見直したことがあります。

きっかけは、自分のとても応援したいと思える誰かとだれかを引き合わせたときです。

仮にAさん・Bさんとします。

 

Aさんのことは前から活動を追っており「応援したい!」と思っていて、Bさんは偶然にもお近づきになることができて尊敬していた方です。

ふとした瞬間に、「AさんとBさんを引き合わせたら楽しいだろうな~」と思い、それを打診してみたところ、コラボが生まれて、AさんからもBさんからも感謝され、私はとってもハッピーになりました。

私は実際には何もしていないのですが、世の中にはAさんとBさんが出会うことで生まれた価値が提供されて、歴史に残ることになったのです。

 

それを体験して、改めて、人とのつながりって財産なんだなぁ、と実感しました。

AさんもBさんも、実績も人間性も素晴らしいと思える方なので、結果は自然のことだったのですが、誰であっても同じことをしようと思うわけではもちろんありません。

結果として、うまくいかないこともあるだろうと思います。

自分が本当に応援したい!と思える人たちだから、うまくいっても・うまくいかなくても納得できるのだろうし、いい結果が出るのだろうと思うのです。そういう人同士を引き合わせるというのは、とても嬉しいことなんだなと気づきました。

 

それは、Aさんがそういった活動をしているということを広く告知していたから可能なことなのです。

ふとした瞬間に、「そういえばAさんが××について話してたな…」と記憶に上るくらい、潜在意識下に入り込むくらい、広くそういう活動について知らしめていたから可能になったことなのです。

 

その後、私は「これがやりたい」と発信することについて見直しました。

まだその分野での実績が限られているにしても、常日頃「こういうことがしたい!」と周りに宣言していれば、その人を応援したいという気持ちのある人が、何かの機会に有用な情報を伝えたいと思ったり、人脈を紹介したいという気持ちになったりするかもしれません。

 

このように、有言実行の大切な効果は、「支援者を得る」ということです。

 

そして、自分のしたいことを宣言するときは、それを受けとった人が応援したくなるように、またどう応援したらよいか伝わるように、「何がしたいのか」、「なぜしたいのか」を明確にするとよいと思います。

 

 

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自己満で終わらせない

個人的な活動であれ、ビジネスであれ、よく見受けるのは、「やりたいと思って始めたけれど、誰にもその価値が伝わっていない」ような場面です。

 

そういう活動は、誰にも引き継がれず、企画者の興味が消沈したときや、諸々の事情でそのための時間を関係者が割けなくなったときに消滅します。

 

別に、活動そのものが無意味だったわけではありません。周りにその活動の価値がうまく伝わらなかったのです。あるいは、今の状況に内容が合わなくなり、無理が生じるようになったのかもしれません。

せっかく始めたのに、とても残念なことです。

 

会社組織も同じことだと思います。新入社員が魅力を感じてどんどん入ってきてくれればいいけれど、誰もニューカマーがいなければ、組織は維持できません。

 

お金を出す人の立場になってみれば

企業の社長や、活動への出資者など、やると決める人や応援する人の立場に立ってみると、効果を最大化できるよう、「何を」「なぜ」やるかを、できるだけ多くの人に公言して支援者を増やしたいという気持ちがあるのは当然です。

 

要はプロモーション。

プロモーションがなぜ大切かと言うと、「何を・なぜ」を明確にすることで、活動の関係者内外に支援者を増やし、活動を広げることができるから。

活動が大きくなればなるほど、より多くの人の直接的・間接的協力が必要になりますから、活動の目的・意義をその人たちに理解してもらうことはとても重要です。

特定のテーマについて意識を高めるような活動なら、より多くの人の目に触れることはそれだけで価値があることだったりもします。

また、その活動を、やり始めた人の意欲の多寡で終わらせず、続々と賛同する人が現れるように、その活動が後世につながるように、という意図もあるかもしれません。

 

有言することは恐ろしい

前述のように、有言することは、その後の活動を周りに注視されて、「自分を追い込む」効果があります。「これこれをやるって言ってしまったからな…」って。

評価面談のときに、今年はTOEIC 900点とります!と宣言するとか、たとえばそんなこと。次の面談時、目標達成できていなかったら、言い訳しなければなりません。

 

改めて思うのは、実行することを前提として、有言(プロモーション)することの目的が、どこにあるのかが大事じゃないかということです。

自分が自分の目的を達成するために、周りにプレッシャーをかけてもらいたいのか、それとも積極的に活動の意義を告知して、賛同者・支援者を集め、化学反応を促進したいのか。これは、ちょっと重心を変えるというような些細なことなのかもしれません。

でもその伝え方次第で、受け取られ方は全く違うなと思います。

 

有言実行を背負う

目的はどうあれ、「言ったからにはやらなくては」というプレッシャーが自分にかかるのは道理で、有言実行は不言実行よりも期日感が厳しく、ハードルの高いことだと思います。

 

それでも、有言することによって得られる効果を最大限に活用するため、「実行することを前提として」有言することは、覚悟の必要なことだし、それを分かったうえで、有言実行が色々な場面で求められているのだろうと思います。

 

「ぐだぐだ言わずにやる、それがかっこいい!」と思ってきましたが、それは自分だけで終わる行為について言えることであり、コトが大きければ大きいほど、有言実行を背負って立つってことが必要になるのだろうと思います。

 

 

今日はそんなところです。ビスダン。

 

 

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