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すみよしの手帖

生活となりわいと趣味の手帖を紐ときます。

オススメ書籍『てくてく地蔵のしあわせ問答』から入門する禅

 

こんにちは、よしの(@hatehatettt)です。

今日は私の本棚のスタメン、『てくてく地蔵のしあわせ問答』をご紹介します。

 

鈴虫寺

この本は、京都の嵐山にある鈴虫寺(華厳寺)という禅寺の方が書いています。

私がこの本を購入したのも、鈴虫寺です。

 

泊まっていた宿で、マッサージ師さんがおすすめスポットとして教えてくれたので、友達と一緒に何も知らずに行きました。

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鈴虫寺は願い事を叶えてくれるという「幸福地蔵さま」がいることで有名で、いつも長蛇の列ができていて並ばないと入れないことも多いです。

拝観料を払って中に入ると、畳の大広間に通され、そこで和尚さんの説法を聞くことができます。

 

多くの人は幸福地蔵にお願いごとをするために来ているようで、お願いごとをするには「幸福お守り」を購入しなければなりません。そこに感じるモヤモヤはさておき、私はお坊さんの説法が非常に面白く、含蓄に富んでいたので、禅についてもっと知りたいと思い、お守りの隣に置いてあった本を購入することにしました。

 

その後、この本はいつも手に取りやすいところに置いてあり、何度も読み返しています。

 

本の魅力

この本は、有名になるに従い沢山の相談を受けるようになったお寺の方が、全ての質問に個別に答えるのが難しいため、代表的な悩みを抽出して、それに対する回答を示したものです。

 

多くの人が共通して抱える問題ということで、よく聞く悩みや、基本的な悩みが網羅されています。よって、自分の問題に置き換えながら興味深く読むことができます

 

問答の中で筆者のお寺の方が、関連する仏教・禅の考えを紹介してくれたり、禅の思想の基礎となる言葉を解説してくださったりするので、読み終わるころには禅がどのような考え方なのか、自分なりのイメージが掴めます。

 

禅をがっつり正面から勉強しようと思うと、言い回しが難しかったり、冗長だったりして読み進めるのが難しい本が多い気がします。

この本は身近にある問題を、禅を参照しながら考えてみるという姿勢なので、平易な言葉で分かりやすく書かれています

禅は学問のようなものとして掴もうとするよりも、問題に対処する考え方として学ぶ方が分かりやすいのではないでしょうか。

 

本の内容

本は4つの章で構成されており以下のようになっています。

  • 第1章 恋の悩み
  • 第2章 自分自身の悩み
  • 第3章 家庭の悩み
  • 第4章 仕事の悩み

とてもシンプルですが、私たちの悩みの多くは、これらの4つに集約されると思います。

 

さらに、それぞれの章の項目となっている悩みの例を挙げてみます。

第1章 恋の悩み

  • 好きな人が振り向いてくれない
  • 友人の恋人を好きになった
  • 不倫の恋に悩んでいる
  • 恋人が結婚してくれない
  • 仕事と結婚を選べない
  • 異性が怖い

第2章 自分自身の悩み

  • 人間不信
  • 自分の容姿に自信がない
  • 正義感が強すぎる
  • 人前でうまく話せない
  • 死にたい

第3章 家庭の悩み

  • 夫の愛情を感じない
  • 浮気をした主人が許せない
  • 子供ができない
  • 姑と性格が合わない

第4章 仕事の悩み

  • 仕事をしてくれない上司
  • やる気のない部下
  • 部下が自分の悪口をいっている
  • 自分の仕事が評価されない
  • 自分が何をしたいかわからない

などなど。

 

本に登場する仏語・禅語、考え方

以下は、本の中で出てくる仏語や禅語のほんの一部です。

  • 不立文字(ふりゅうもんじ)
  • 啐啄同時(そったくどうじ)
  • 行住坐臥(ぎょうじゅうざが)      
  • 無執着(むしゅうじゃく)
  • 分別(ふんべつ)
  • 下載清風(あさいのせいふう)
  • 看脚下(かんきゃっか)
  • 隻手音声(せきしゅおんじょう)
  • 前後際断(ぜんごさいだん)
  • 本来無一物(ほんらいむいちもつ)
  • 和顔(わげん)
  • 四苦八苦(しくはっく)
  • 両忘(りょうぼう)
  • 知足(ちそく)
  • 日日是好日(にちにちこれこうにち)
  • 無財の七施(むざいのしちせ)

こうした言葉が、お悩みに対する和尚さんの回答とともに紹介・解説されます。

 

私がこの本を読んで禅の考え方を好きだなと思うのは、基本的に自力本願な考え方だからです。本には以下のように書いてあります。

 私たちは毎日多くのことを選択しながら生きています。特に、人生の岐路に立った時には、進むべき道を自分で判断しなければなりません。

 この混沌とした時代、どの道を進むべきか迷っておられる方も多いかと思います。しかし、迷いながらも、自分で判断し、実際に自分で行動していくことが大切なのです。

 自分の人生を歩くのは自分でしかないのです。誰に代わってもらえるわけでもありません。

 既存のしあわせを横に置いてみて、まずは自分にとってしあわせに暮らすとはどんなことだろう、と考えてみてはいかがでしょうか。

 いつまでも揺るがない本当のしあわせは、自分の中にしか見つけられません。

鈴虫寺(華厳寺)(2009)「てくてく地蔵のしあわせ問答」 PHP研究所

 

禅の考え方に改めて触れてみたい人、人間関係や自分自身について悩みを持っている人は、是非手に取ってみてください。

本の全体を通して、落ち着いた柔らかな語り口なので、リラックスしたいときの読み物としてもおすすめです。

 

 

それでは今日はこの辺で。

ビスダン! 

 

 

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