人気の絵本の中には、怖い要素の入ったものが結構ある。
『ねないこ だれだ』、『すてきな 三にんぐみ』、『3匹のやぎのがらがらどん』、『かいじゅうたちのいるところ』。『Green Eggs & Ham』なども、何となく不気味な要素が入っている。
怖さの要素を物語の中でどのように使っているか、その位置づけはいろいろある。読み手を怖がらせてみたり、怖さはフェイントだったり、登場人物が怖いものに立ち向かったり、怖いものは登場人物の思い込みだったり、何が怖いのかよくわからなかったり。
とにかく、恐怖というのは物語の一つの重要な要素であることは間違いない。
怖いものについて認識するということは、その逆に対する感受性を育てるうえでも重要なんだと読み、なるほどと思った。
考えてみると、これは子供向けの絵本だけに限った話ではなく、大人向けの物語でもいえる。私たちの恐れているもの、それらへの対峙などを通した成長というのは、物語の柱になりやすい。それに、白黒つけられない世界では、怖いものはある程度存在して当然で、そうした世界のほうがリアルだということもある。
これを機に、私にとって怖いものは何かなぁということを考えてみた。
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- 怖いという感覚
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