こんにちは、よしのです。
前回から、ドイツに移住を検討・予定されている方に向けて役立ちそうなお部屋探しに関する記事を書いております。
1回目はドイツの主要都市に対する私のイメージ(住みやすそう・住みにくそう・住んでみたい)などを書きました。
さて、住みたい街・住む街が決まったら、不動産物件を探しましょう。
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不動産の探し方
不動産物件の探し方は大きく分けて2つあると思います。
「1.自力で探す」と、「2.リロケーションサービスに頼む」です。
私の経験上、2者の違いは以下のとおりです。
1.自力で探す
今はネットがあるので、自力で日本からある程度物件の目星をつけることができます。
不動産屋のサイトで探したり、各種不動産屋の物件を集めたサイトから条件を入力して物件を探し、貸主にコンタクトを取ります。
おすすめはできませんが、下見なしでいいなら日本にいながら契約を完了することもできます。
要 件:ある程度ドイツ語で意思疎通できたほうがよい。
時 間:うまくいけば数週間、うまくいかないと数か月かかる。
選 択 肢:根気よく探せば結構物件はある。
叶い易さ:仲介業者を挟むより借主候補として振り落とされる可能性が高い。
必要経費:初月家賃前払い + 敷金 家賃2-3か月分
不動産紹介サイトの例
ImmobilienScout24
全国区。各不動産サイトから情報を持ってきており件数が豊富。
Immowelt
私はマンハイムへの引っ越しでお世話になりました。ImmobilienScout24に掲載されていない物件もある。
HomeCompany
全国区だが地域によって強弱がある気がする。過去は紹介料がかかった。
Mr. Lodge
ミュンヘン。日本語あり。家具付き物件多数。きれいな写真が豊富。
過去は紹介料がかかった。
インターネットが苦手な年配の家主さんなどは、新聞に不動産広告を掲載されるようで、そちらはかなり穴場みたいです。
2.リロケーションサービスに頼む
リロケーションサービスは、複数の不動産屋から条件に合う物件を探してくれて、契約締結等々の仲介に入ってくれるところです。
内見の同行をしてくれたり、契約締結のサポートをしてくれたり、入居後の物件の不具合の相談に乗ってくれたりします。
日本人スタッフのいるところなら日本語でサポートしてもらえます。
要 件:日本語サポートのある業者ならドイツ語・英語が不安でも可。
時 間:条件を厳しくしなければ、割と短期で見つかることが多い。
選 択 肢:紹介された物件頼りだと希望する条件の物件がない場合がある。
叶い易さ:借主がしっかりした身元であれば叶う可能性は高い。
必要経費:初月家賃前払い + 敷金家賃2-3か月分 + 手数料*
* 契約による、およそ€1000-2000。
リロケーションサービスの1番のメリットはハードルの低さだと思います。
あと、リロケーションの方は不動産屋さんと日ごろやり取りされているので、自力でお願いするよりも物件を押さえてもらえやすい気がします。
個人的には、ドイツ人は英語ができる人も多いし、ビジネスマン(不動産屋とか)は大体英語を話せるので、英語が喋れれば、自力で探すのがいいと思います。
分からないドイツ語は辞書で引きながら。ドイツ語を学ぶつもりの方にはそちらをお勧めします。
リロケーションサービス会社の例
STARTS
デュッセルドルフ近辺。スタッフの方々が気さくです。
Munich Relocation
ミュンヘン近辺。フットワーク軽くサポートしてくれます。
https://www.munich-relocation.de/jp/
MMGコンサルティング
ミュンヘン。直接サポートをお願いさせていただいたことはないのですが、提携先であるPMT ジャパニーズ ファミリー サポートさんには昔お世話になっていました。
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お部屋探しの費用
上記のとおり、賃貸契約を締結した後、初月家賃 + 敷金 家賃2-3か月分(契約による)を貸主の口座に振り込まないと、通常 鍵を引き渡してもらえません。
なので、初期費用で何十万円か手元に必要です。
見つかるまでホテルに泊まるということになれば、その費用も頭に入れておく必要があります。
敷金(Kaution)と仲介手数料(Provision)
敷金(Kaution)は普通、退去時に利子をつけて返金されます。
原状回復に費用が掛かる場合は差し引かれます。
しっかりした大家さんなら、契約時にそれ用の口座を作ってくれる場合もある。
人によっては「これ、買い替える必要ある?」ってものを退去時に費用請求してきたりする場合がありますので、請求に添付される明細はチェックしたほうがいいです。
不動産屋への仲介手数料(Provision)は、2015年6月1日以降、貸主が払うことになりました。
それまでは、入居時に借り手が1.5-2か月分、不動産屋に支払うのが普通でした。これで借り手は大分助かるようになりましたね。
こちらのページによると、借主のために不動産屋が新しく物件を探す場合は、手数料を払わなければならないケースもあるようです。
借主が支払う場合は、借主自身が不動産業者に物件探しを依頼し、不動産業者が<在庫物件>ではなく、新規に探して紹介して決まった場合に限る。
つまり、その借主のために物件を新規に探してくれた<仕事>に対して払う事になる。
貸す側、家主は礼金を家賃に含む事は禁止されている。但し、その代わり家賃をなるべく高く設定する傾向が出てくる。
部屋探しは時間がかかるもの
不動産賃貸契約は貸主・借主 双方の合意が必要なマッチング手続きです。
借主は希望条件を明確にし、条件に合う物件を見つけ、自分の信頼性をアピールし、賃料の支払い等の条件を全うする。
貸主は貸し出す物件を適切に維持・管理し、借主に情報提供し、借主の信頼性を精査し、物件を提供する。
日本で下宿していたころは、条件に合う賃貸物件の中から、「このアパートを借りたいです」と不動産紹介業者に頼んで、断られるという想定を私はあまりしたことがありませんでした。まだ学生でしたけれども。
一方ドイツの場合、借りたいと言って貸してもらえるほど簡単ではありません。
部屋の賃貸に関わらず、レストランなどでも売り手・買い手の関係がかなりフラットで、つっけんどんな対応をされることもあれば、サービスを断られることもあります。
契約前に収入の安定性や口座残高をチェックされるのはもちろん、部屋の使い方が悪かったり、度々問題を起こしたりすると、入居数か月で退去させられることもあります。
入退去が頻繁なほど貸主は手続きや費用が増えて手間ですから、借主を慎重に、入念にチェックしようとするのが常です。
心づもりとして、ドイツ都市部での部屋探しは時間がかかるもの、とんとん拍子にいかなくて普通と思っておいたほうがよいと思います。
次回につづく。
ビスダン!
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