こんにちは、よしのです。
ドイツの職場で働く人はタスクの整理(仕事を断ること)が上手です。
なぜなのか考えてみました。
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責任分野に厳格
ドイツの職場でよく聞く台詞その1「私の仕事ではありません。」
これは、雇用契約が一人ずつ用意されていて、それぞれの職務領域(Job Description)が明確になっているからというのが大きいと思います。「誰が」、「何を」、「どのような権限で」実施できるかについて、細かく明文化されています。
日本の場合は雇用契約たる紙の雇用契約はなくて、入社したら皆一律就業規則に従うと言う感じですよね。これは雇用者にとっては大変楽だと思いますが、誰が何をしてもいいのかよく分からないという難点があります。
日本の新卒一括採用の場合、特定のスキルを最初から期待しているわけではない、というのも関係しているのでしょう。
上下関係に厳格
ドイツの職場でよく聞く台詞その2「上司に承認されてからでないと出せません。/上司に聞いてからでないとできません。」
上記ともつながりますが、仕事の責任において、ドイツは厳格です。親密な間柄になればduzen(親しみを込めた喋り口調)を使う上司と部下は多いですが、上司をすっ飛ばして勝手なことはできません。
部署・部門として何かをアウトプットをするとき、多大な労力が必要なタスクを受けるときなど、一担当者が自ら判断してこれを発したり受けたりすることは見た覚えがありません。
上司を「うまく使う」というのは組織図に則った仕事の流れに逆らわないための技術なのではないかと思います。部下が上司と連携し、議論のうえ決定した方針に従うというのは組織が機能するための大前提です。
こうしてみると、上司と部下の健全なコミュニケーションというのが何よりも大切だという気がしてきます。
時間管理に厳格
ドイツの職場でよく聞く台詞その3「時間がありません。」
ここでいう「時間がない」というのは決して徹夜してもできないみたいなレベルの話ではなく、定時内にできないとか金曜早く帰れないとかでもこの台詞は使われます。
ドイツの労働時間は法律上基本8時間で、残業はしてはいけません。非常時のみ残業できますが、一日2時間までとなっています。
これを超えて残業をして、家に帰る途中で交通事故に遭ったりすると保険が効かない場合があり、上司も責任を問われますので、上司は無理に残業させようとはしません。
ちなみにドイツではオフィス職には残業代が払われないことが多いので、働き手からしても残業しないで帰る意欲がかなり高いです。
タスクの整理という意味では学ぶべきところがある気がしましたのでまとめました。
今日はそんなところです。
ビスダン。