すみよしの手帖

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おすすめドイツ旅:ボーデン湖沿いの街 リンダウの魅力

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こんにちは、よしのです。
先日、初めてドイツのボーデン湖というみずうみへ行きました。
訪れたのは、ボーデン湖の東側にあるリンダウという街です。
この街が大変素晴らしかったので、今日はその魅力をお話したいと思います。

 

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ボーデン湖とリンダウ

ボーデン湖は以前からずっと行ってみたかった場所です。
毎月旅行していたドイツ国内にも詳しい先輩が、思い出の旅行地としておすすめしていた場所だからです。

ドイツの最南端にあるボーデン湖は、ドイツだけでなく、オーストリアとスイスにも面している国境沿いの湖です。
ドイツ国内では最も大きな湖で、その長さは63㎞、幅は14km、表面積は473㎢にも達し、湖というよりも、もはや海のような感じです。

https://de.wikipedia.org/wiki/Bodensee

 

よってボーデン湖沿いの街と言ってもひとくくりにはできず、ドイツのリンダウLindauやフリードリヒスハーフェンFriedrichshafen、コンスタンツKonstanzの他にもオーストリアのブレゲンツBregenz、スイスのロールシャハRorschachなどがあります。

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そんなことからか、ボーデン湖での旅について調べようとしても、正直情報量が多すぎてよくわからないというのが調べていて正直なところでした。

Der Bodensee – die schönste Urlaubsregion in Deutschland

 

今回、リンダウへ行くことにしたのは、単純に住んでいるミュンヘンから近かったからです。
ミュンヘン中央駅から、電車で3時間程で到着できます。
リンダウは、ドイツ・アルペン街道の起点となる街で、湖の周りの街に加え、ボーデン湖に浮かぶ島と橋でつながっています。橋には電車が通っており、歩いても5分くらいの距離です。
この大きさ0,68 km² 、住人3000人程度の島が、観光名所として栄えています。

https://de.wikipedia.org/wiki/Lindau_(Insel)

 

リンダウが素敵な理由

今回行ってみて私が感じたリンダウの魅力を列挙してみます。

香り立つ異国情緒

着いてまず思ったこと。「ここはドイツじゃない!
国境沿いの街は特徴的だと言いますが、3つの国が面する湖に浮かぶ島だからこそ、長年果たしてきた文化の中継地点としての役割が空気に浸透しているような気がしました。
街並みや人の感じなど、小さな点を取ってもドイツの内陸とは様子が違う感じです。
天候に恵まれたせいか、気候も温かく、湖から涼しい風が吹いてきて非常に過ごしやすい。アジア人観光客は大きな都市と比べると少な目に感じましたが、街中で外国語が聞こえ、旅行地として人気が高いのもうなずけるなと思いました。

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コンパクト

徒歩で島の端から端まで20分程度のリンダウは、魅力が小さな地域にギュッと詰め込まれています。灯台に登れば町全体が見渡せるこの掌握感は、滞在する者に安心感と親近感を与えます。急げば丸1日~2日で全体を回ることも可能でしょう。

 

まさに絵本の中

観光地として発展しているリンダウは、歴史的建造物や特徴的な建物を大切に維持していることが見て取れます。特徴的な屋根の塔達、旧市庁舎、教会の数々に、街のアイコンとも言える灯台とライオンの像。これらの間を埋める、石畳と可愛らしいカラフルな家々を前にすると、絵本の中に迷い込んだようです。

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湖畔

街を魅力的な存在にしている理由の1つはもちろん、湖に囲まれているということです。色々な場所から湖が見られ、景色が良いことはもちろん、ボートやカヌーなどの水上レクを楽しむこともできます。湖畔から吹いてくる気持ちの良い風は、潮風のようにべたべたしていません。湖畔を散歩したり、1日中のんびり眺めたりもでき、小さな街だけれど、自然が豊かなので飽きがきにくいのです。

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アートにゆかり

美しいボーデン湖は、多くの芸術家達の憩いの場所でもありました。以前書いた記事でも触れましたが、「青騎士」のヴァシリー・カンディンスキーやガブリエレ・ミュンターがボーデン湖を描いた作品が残っていますし、パウル・クレーはミュンヘンとリンダウを行ったり来たりしていたそうです。

www.sumiyoshinotecho.com


島にある美術館では定期的に魅力的な展示を企画しており、橋の上、バスの広告、ホテルの受付、至る所で街を挙げて企画を盛り上げています。また、島では多くのギャラリーが営業しています。

 

船で気軽に街を移動できる

街と街の間を行き来する定期船に乗れば、気軽にボーデン湖沿いの他の街へ行ったり、国境を超えることが可能です。出ている本数は行先の街によりけりですが、オーストリアのブレゲンツのような近場に向けては日に何本か出ています。

Home - Bodensee-Schiffsbetriebe GmbH – Die Bodenseeschifffahrt

 

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おすすめのホテル、レストラン、レクリエーション

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ホテル・レストラン(緑★)

ホテル:Hotel Engel

私達が泊まったホテルは、Hotel Engel。大変おすすめです!
島の中心に位置し、駅から徒歩10分程度の好立地。
部屋は小さいながらも小綺麗。洗面所が清潔で使いやすく、ベッドや枕も心地よくてとても寝やすかったです。
古い建物を改装して使っているので、若干ドアに隙間などがありましたが、廊下を人が通らない限り、隣の部屋の音などは聞こえませんでした。
自由に出入りできる屋上のテラスからは湖や街を眺めることができ、暗くなったら星がとてもよく見えます。

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地上階と2階に典型的なドイツ料理のレストランが入っており、そこのドリンクを1人1杯無料で頼むことができます。これをテラスに持って行って飲むことも。
朝食はパン、ミューズリー、チーズとハムなど定番のものの他、一人ずつ調理法を確認してオムレツ、目玉焼き、スクランブルエッグなどの卵料理を作ってくれます!

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夜ご飯も一度このレストランに入って、夫婦でそれぞれ好物のターフェルシュピッツとシュヴァイネブラーテンをいただきました。とても美味しかったです。

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唯一の難点はWiFiがつながりにくかったことでしょうか。他は完璧で、満足でした。


ワインシュトゥーベ:zur Fischerin

駅からホテルまでの通りすがりに気になって入ったワインレストラン。
濃いめのピンクが目印です。外装も内装も大変可愛らしく、お洒落な雰囲気。ボーデン湖沿いのワインなどを取り揃えています。お料理はイタリアンよりのカフェっぽいメニュー。前菜の盛り合わせが美味しかったです。

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ビアガーデン:zur Alten Werft

天候が良ければ、外でビールやワインを飲むのはドイツっぽくていいですよね。こちらは典型的なドイツのビアガーデン。店員さんが気さくでした。チキンを絶え間なくグリルしてて、いい匂いについついチキンを頼んでしまいます。

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アイスクリーム:Kleines Café

ビオアイスを売っているお店に列ができていたので散歩のついでに購入。ストロベリーとダークチョコにしました。ストロベリーは甘すぎず、さりげない味。ダークチョコはしっかり濃いチョコの味で美味しかったです。ダークチョコのアイスってあまり見ないので珍しいなと思いました。

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Kleines Café

 

レクリエーション(赤★)

灯台とライオン Neuer Lindauer Leuchtturm / Bayerischer Löwe

駅を降りるとすぐ右手に見える、海を見下ろす灯台と、向かい合うライオン。
灯台って冒険の匂いがしませんか?海を見守る存在、灯台守の物語…ムーミンのような世界観で気分がアガります!ライオンの存在も相まって、とても絵になるアイコニックな景観です。
灯台には大人2,10ユーロで上ることができ、上からは街全体を眺めることができます。

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美術館 Stadtmuseum Lindau

島の東側、2つの教会の前にあるリンダウの美術館。
ちょうど私達が行ったときは、リンダウに所縁のあるパウル・クレーの展示をしていました。

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合計45点ものクレーの新旧の作品が一堂に集められており、圧巻でした。ミュンヘンの美術館にもクレーの作品はありますが、これだけ沢山のクレー作品を一度に見たのは初めてだったので、少しクレーを身近に感じられるようになりました。
色々な作品を少しずつ、というのもいいですが、1人の芸術家の作品を沢山見ることができる展示はとても好きです。他に邪魔されずに、その作家の思考を追うことができるからです。特に色使いや表現がそこまで派手ではない作家の場合は、混ぜてしまうと目立たないことが多いです。なぜそういう表現方法に至ったのか、人生史なども踏まえながら間近で見ることができると、お気に入りの作品なども見つけやすいです。

 

パターゴルフ Minigolf-Lindau

リンダウ自体は小さな島なのですぐに全部見たな~と思ってしまうのですが、やることがなくなっても大丈夫!強い味方、パターゴルフがあります!!
これもふらふら歩いていてたまたま見かけたのでやることにしたのですが、やりだすと本当に真剣になってしまう程楽しくて、なんと2日続けて行ってしまいました。
コースは簡単なものからかなり難しいものまで18種類。本当に、老若男女を問わず楽しめます。実際、ひっきりなしにグループが来て、小さい子を連れた家族は多かったです。女子の団体も男性のペアもいました。
このパターゴルフ場の脇にあるカフェでは、軽食と飲み物を提供していて、うれしいことにお酒もあるのです。だから疲れたら湖を見ながら白ビールやワインを合間に飲んだり、ハンバーガーやウィンナーを食べたりできます。

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料金もむちゃくちゃ良心的で、パターゴルフが1人4,50ユーロ、ワインが1杯3,20ユーロ、ハンバーガーは3ユーロしなかったと思います。しかもこのワイン、なかなか美味しかったです。
むっちゃお勧め!!

Minigolf-Lindau | Minigolf Lindau am Bodensee

こちらのミニゴルフはリンダウの島の北東から伸びているラントール橋を徒歩で渡って、すぐ西にあるのですが、どうやら北西の電車が通っている橋の西にもMini Golf Bad Schachenというミニゴルフ場があるようです。Google上での評価も高いので、パターゴルフの好きな方は行ってみるといいかもしれません。

 

ボート Bootsverleih Senninger

湖畔でできる水上レクと言えば、ボート乗り!
島の北には貸しボート屋さんが数か所あります。私達が借りたお店では、免許がなくても借りられる電動ボートの他、足漕ぎボートや手で漕ぐタイプの舟もありました。足漕ぎボートにはスワン、VWビートル風、フェラーリ風など選べる形の違いがあります。
価格は安いもので30分10ユーロ、1時間14ユーロ程。

ボート貸し場から西に漕いで行くと、トンネルを抜けてスイス方面の湖に出られます。
さあ、冒険が始まるぞ~~と意気揚々漕いで行ってトンネルを抜けた途端、私は波の大きさにビビッて速攻で折り返しました…。湖ではありません、マジで。大海原です。

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その後は、波の小さい湾内をくるりと周り、1時間もせずにボート屋に戻りました。
船に酔う人にはあまりおすすめできませんが、思い出にはなると思います。

Bootsverleih Lindau | Inh.: Andreas Senninger

 

まとめ。リンダウはおすすめ観光地!

どうでしたでしょうか、リンダウの魅力、たっぷり伝わったでしょうか。
私もクレーみたいに別荘持ってミュンヘンと行き来したいな~と思いました。
とってもいいところなので、ドイツ旅行でどこに行くか迷っている方には是非お勧めします!!

 

それでは、ビスダン。

 

 

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