30代以降の人の“終活”や“エンディングノート”への意識が日本で高まっているようですよ。
私も現在30代前半ですが、2018年の始めにたてた抱負の一つは、遺言を書くことでした。
そこで、なぜ終活をしようと思ったのか、遺言を書くにあたり勉強したこと、エンディングノートのこと、実際やってみてどうだったか、などをまとめておこうと思います。
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30代で終活?
30代はまだ、死を意識するには早い年代かもしれません。
でも、終活自体はいくつでやっても役に立つものだと思います。
そもそも私が遺言を書こうかなと思ったのは、予期せぬ事故や災害に巻き込まれたときに、その後の処理とか、何がどこにあるかとかを整理して家族に伝えておきたかったから。
親が遺言を年始に毎年書き換えているという話をしていたのを覚えていて、多分40代か50代くらいからでしょうか。
死んだら自分は関係ない、ではなく、当然のようにこれからも人生が続く自分の大切な人に何ができるか考えることは、今、生きてるときにしかできません。
遺言とか言うと、死ぬ前提で生きているみたいで暗いイメージがあるけど、いつか死ぬということは事実なんだし、そのときに周りに大切なものが残せるように、そして迷惑をかけないように、感謝を伝えられるようにしておくことは、むしろ前向きに生きることにつながると思います。
死の時期を意識することで、生きることを大切にできるような気がするのです。
遺書と遺言の違い
予め整理しておくと、よく言われるように、遺書と遺言書は異なります。
遺書は、言ってしまえばただのお手紙。何を書いてもいいし、定型フォーマットもありません。
遺言書は、法的な効力を発生させるために書くもので、特定の形式をとっていないと法的に認められず、期待する効果が得られません。
遺言を書くとき、とる必要がある形式は、
- 紙に手で書く
- 内容、署名ともに自分で書く
- 正確な日付を書く
などです。
詳しくは詳細に書いてある他のサイトをご参照ください。
エンディングノートを書いてみた
エンディングノートは、個人の基本的な重要情報をまとめたノートです。残された人は、これを見れば各種手続きにサッと取り掛かれるようになっています。
遺書や遺言は、結構書くまで腰が重いけど、エンディングノートは記入欄を埋めるだけなので手始めにとっつきやすいところがよいですよ。
私が購入したのは、『コクヨ エンディングノート もしもの時に役立つノート B5 LES-E101』。
書き込む内容はこんな感じです。
- 資産の情報(預貯金、有価証券等、不動産)
- 借入の情報(ローン等)
- 金融関係(カード・電子マネー)
- 保険・年金関係
- IT(携帯・パソコン・SNS等)
- 家族・親族
- 友人・知人
- 病院関係(かかりつけ、告知・延命処置の希望、介護についての希望)
- 葬儀・お墓について
- 遺言・相続について
- 写真やデータについて
かなり網羅的です。
別にこれらの項目を自分でエクセルやワードにまとめてもいいけど、すでにまとまっているところに書き込むのは、何といってもラクです。
帯に「今日から役立つ!」と書いてあるように、このノートが活躍するのはいきなり他界したケースに限りません。家族の誰かが入院することになったとき、家回りのことがこれを見れば分かる、というように、大切な情報をまとめておくという意味で大変有用なフォーマットです。
ノート内では、相続の基礎についても解説してくれています。
こちらのサイトはエンディングノートについて分かりやすくまとめてありました。
30代から始める「終活」 安心を生むエンディングノート術|くらし&ハウス|NIKKEI STYLE
お手紙をしたためる
大切な人にはありがとうを言いたい。
予期せずこの世を去ることになったとき、私は、夫と両親にはどうしても感謝の気持ちを伝えたいと思い、改めて短い手紙を書いてみました。
書きながら、やっぱり一人でうるうる。手紙は、遺言同様状況に応じて今後も書き直していくつもりです。
さすがにこれは普段見えるところに置いときたくなかったので、家族に場所を予め伝えておいて、見えないところに保管することにしました。
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遺言も書いてみた
遺言書も自筆で書いてみました。
決められた要式に従わないと無効になってしまう遺言書。書き直しが多発します(*_*;
遺言書の書き方や文例はこちらをご参照。
無効とならない正しい自筆証書遺言書の書き方(豊富な事例集)、要件をかんたんに詳しく解説するサイトです。相続専門の阿部惠子行政書士事務所
銀行口座に入っている預貯金、所有する土地建物の他、資産価値のある骨董や絵画なども、もしあれば相続で言及するとよいようです。
相続を経験したり、遺言を書いたことのある方はご存じと思いますが、亡くなった本人に子・親・兄弟姉妹がいると、配偶者に財産がすべて行くことはありません。配偶者にすべての財産を相続させる旨遺言した場合でも、「遺留分」が主張されたときは、全ての財産を配偶者のみに相続させることはできません。
遺留分をどう考えるかは、地域や家族によって異なりそうですが、これらに配慮しながら、特別希望がある場合には遺言を残しておくことは、後に残された人のために非常に重要です。
相続のすべて|相続のルールと手続きの流れがよくわかる遺産相続の基礎知識まとめ | 遺産相続弁護士相談広場
海外に住んでいる場合
自分はドイツに住んでいます。
海外に住んでいる場合は、準拠法(どこの国の法律に従ってことを処理するか)が問題になる可能性もあり、遺言書上で準拠法を予め定めることで無駄な手間が省けそうです。
ドイツ・日本間の相続 第一部
相続の法律効果、EU相続指令の枠内で相続関係を形成する方法
上リンクの文書によると、2015年8月17日以降、相続を受ける人が日本国籍でも、その人が通常住んでいる国がドイツである場合、ドイツの相続関連法が適用されるというのです!
しかし、遺言書に準拠法を書いておくことで、日本の相続法に適用される法律を変更できるようです。
日本とドイツの相続関連法をつぶさに比較したわけではありませんが、私の発想では、「ドイツの相続法!?そんなん家族に強いるのは絶対相手が迷惑では(ドイツ語できない親兄弟も含めて)…」と思うので、日本法を指定した方が良いかなと今は思っています。
ドイツ在住日本人の方の遺言問題に関してはこちらの記事も参考になると思います。
外国で死ぬということ・・・遺言の大切さ : 黒い森の白いくまさん
母国と住んでいる国の間で協定が結ばれている場合、母国の年金支払い期間を住んでいる国の年金として適用してもらえるように、予め手続きしておくことも重要そうですね。
見られて困るものの処理
もしも家族にも秘密にしたいようなものがある場合には、今、このときに処理しておくのが間違いないですね (^_^)bグッ
終活してみてどうだったか
基本的には手続き関係をひたすらまとめることが重要だなと思いました。
お手紙とか書いてうるうるもしましたけど、そんなに長文を書くわけでもないし、そこにそれ以上の意味があるわけでもないし…。
やっぱり大切なのは、今、毎日、家族とどう接するかですよね。そしていなくなった後も、相手が困らないようにしてあげる、その行動が大切かなぁと思いました。
終活は社会が高齢化するにしたがって今後盛んに行われそうですね。
終活フェスタなどというイベントもあるらしいです。
今日はそんなところで!ビスダン。
↓こちらの記事もどうぞ↓
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