すみよしの手帖

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アカデミー賞 脚本賞『Juno』を解体して考える映画の構成要素

妊娠した女子高生、その家族、そして里親の物語を描いたカナダの映画、『Juno(ジュノ)』。2007年作、ジェイソン・ライトマン監督。

私が今まで観た中で、1番か2番に好きな映画です。今日はこの映画の魅力をとにかく語りつくすことにします。そしてその中で気づいた、この映画を素晴らしくしている構成要素は何か?ということについて私なりにまとめます。

 

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映画『Juno(ジュノ)』のあらすじ

ジュノは高校生。思いがけない妊娠をし、中絶に踏み切れなかった彼女は、里親を探すことにする。完璧な里親を見つけたと思ったのも束の間、出産を前に状況は思わぬ方向に…。

映画『Juno(ジュノ)』の底力

『Juno(ジュノ)』という映画は、規格外の映画です。何が規格外かと言うと、その人気の広がり方です。

Wikipediaによれば、

当初は7館のみの公開だったが、口コミや賞レースで話題を呼び、2008年1月には2400館を越え、興行収入も1億ドルを突破。配給会社であるフォックス・サーチライト・ピクチャーズの歴代1位の興行収入となった。また、同映画のサウンドトラックもビルボードの総合アルバム・チャートで見事に第1位に輝く大ヒットを記録した。

とのこと(JUNO/ジュノ - Wikipedia)。

元々、そんなに大々的な広告をうつような扱いの映画ではなかったわけです。脚本家も、メインの俳優も、映画が発表された段階でものすごく注目されていたわけではありません。それが、これだけとんでもない結果を出したというのは、ひとえに彼らの実力が反映された、作品が持つ素晴らしさを表しています。

ジュノという映画が制作されたのは、元ストリッパーだったディアブロ・コーディのブログを、映画プロデューサーのメイソン・ノヴィックが目に留めたことに始まります。ノヴィックの助けにより自伝(Candy Girl: A Year in the Life of an Unlikely Stripper)を出版したコーディが、その後書いた映画脚本が、『Juno(ジュノ)』として映画化されました。

この映画は、第80回アカデミー賞、英国アカデミー賞をはじめ数々の脚本賞を受賞。主演のエレン・ペイジも、アカデミー賞 主演女優賞にノミネートされた他、20以上の女優賞を受賞し、本作は彼女のキャリアの転換点となりました。ちなみに、アカデミー賞で受賞したのは脚本賞ですが、主演女優賞の他、作品賞と監督賞にもノミネートされています。

 

この映画の何が良い?

テーマがしっかりしている

映画には、多くの場合ストーリーを通して何を伝えたいか、という芯があります。この芯、骨の部分があるからこそ、肉付けもうまくいき、作品が奥深く感じられます。

ジュノの場合、映画のテーマは「ずっと続く愛はあるのか」という問いです。愛と言っても様々で、家族愛であったり、夫婦愛であったり、彼氏彼女の間柄における愛であったり。映画の中の様々な関係性がこのテーマにつながっています。

このテーマは簡単ではありません。でも多くの人が、何かしらの経験、自分なりの考えを持っているであろう根源的なテーマです。だからこそ、観る人の多くが共感できる作品になっているのだと思います。

 

キャラクターが良い

良いストーリーには、魅力的なキャラクターが必要です。

この映画は、何と言っても主人公のジュノに特別な魅力があります。

私は、ジュノを見ると吉本ばななさんの『TSUGUMI』という本の主人公であるつぐみを思い出すのですが、作品のタイトルになってしまうくらい、他に余計な説明は要らないくらい、強烈な個性があり、なおかつ惚れ込んでしまうような人物を作中に登場させられているという点で、この作品はすでに半分以上成功していると言えます。

以下、内容に触れる部分がありますので、まだ『Juno』を見たことない、でもこれから見るかもしれないという人は、まず映画そのものを見ていただくことをおすすめします。

主人公:ちょっと変わった女子高生 ジュノ・マクガフ

ジュノは媚びない。周りを気にしない。ロックでかっこいい。そして優しい。大切なことは自分で決める。簡単に答えを出さない。悩む。等身大だからこそ、魅力がある。

f:id:hatehatettt:20171226213323p:plain(以下、画像は劇中より。)


そしてジュノを取り巻く周りの人々も、作品に深みや面白みを与えています。

友達以上彼氏未満:妊娠した子供の父親 ポーリー・ブリーカー

ブリーカーはジュノの元バンド仲間であり同級生。口数が少ないしっかり者。ジュノのことを大切に思っているが、ジュノが素直じゃないのでたまに衝突する。

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里親:子供が欲しくてたまらない妻 ヴァネッサと、大人になりきれない夫 マーク

家も身体も美しく保ち、お金も稼ぐ完璧なヴァネッサ。母になるため生まれてきたと自負するも、子供がなかなかできず、繰り返し里子を募集しては思い通りに行かないパターンを繰り返す。

マークは作曲家。ロック歌手としてのヒットを夢見ながら、自宅でCM曲などを制作する。愛用のギターやレコードなどはヴァネッサに与えられた「趣味の部屋」で楽しむ。ヴァネッサに合わせて里子を募集するが、子供を育てる心の準備はできていない。

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ジュノの両親:子供想いの父親マック とその再婚相手の犬好きな継母 ブレン(ダ)

元軍人で今はエアコン設備士であるジュノの父親は、前妻との子供、ジュノを育てつつ、ブレンダと再婚し、2人目の子供LB(リバティ・ベル)にも恵まれる。

ブレンダは犬が大好きなジュノの継母。ジュノが犬アレルギーなので犬が飼えないのを我慢している。ジュノの自由奔放さに振り回されつつも、仲良くやっている。

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親友:何でも相談できる友達 リア

リアはかわいいチアリーダー。髭ボーボーの先生にお熱。ジュノとは何でも言い合える仲。

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中絶をやめるよう訴えかける同級生のスー
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中絶手術を予約した病院「ウィメン・ナウ」の受付

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ジュノが苦手なブリーカーの母親

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俳優が良い

劇中に出てくる俳優さん達は皆さん素晴らしいですが、とりわけ注目したいのはやはり、ジュノという非常に個性の強いキャラクターを見事に演じきったエレン・ペイジ。

口が悪く、ふざけた調子の多いジュノですが、物語の中では、妊娠のとまどい、命を絶やすことができない葛藤、子供にきちんとした環境を与えたいという親心、それを与えられないかもしれないという不安、愛を信じたいというもがき、そして最終的に子供を手放さなければならない辛さなど、多種多様な感情が映し出されます。映画を見ながら、これらの感情の流れに入り込めるのは、エレン・ペイジの演技力があるからこそです。

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里親のヴァネッサ役を演じたジェニファー・ガーナ―と、ブリーカー役のマイケル・セラの演技も光ります。

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リアリティがある

ストーリーに入り込み、キャラクターに共感するにはリアリティが重要です。別に、登場人物が自分と同じような性格でなくても構いません。しかし、その思考の流れに飛躍がないことが大切です。


この映画の中では、ジュノと里親マークの意思疎通が全く合致してなかったことが分かる一場面があります。しかし、どちらの登場人物の心理描写もその一点に至るまでが非常にナチュラルなので、私はどちらにも共感できます。

 

  • 素直で疑うことを知らない思春期の子供は、どのような基準で里親を選び、彼らに対してどのような行動を取るのか?
  • 子供が欲しくてたまらない妻は、里子と、里子を産む母に対してどのような気持ちを抱くのか?
  • 支配的な妻に対する不満を表に出せない夫は、どのような感情を抱くのか?
  • 愛が何だかよく分からないティーンエイジャーが付き合うまでに、どのような思考の整理が必要なのか?
  • 子供を初めて産むとき、そしてその子供を里子に出すとき、どのような気持ちの変化があり得るのか?

 

私、子供産んだことないので、仮に産んだ後に見たとしたら、この辺は違う感じ方をする部分もあるだろうなぁと思います。


場面設定もリアリティに影響します。

例えば、私は刑事もののドラマを見ていて、職場がおしゃれなカフェみたいだったりすると、その時点でドラマに入り込めなくなっていきます。

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無駄なシーンがない

人が映っていない場面というのは台詞がないことが多いので、あえてそれを映している理由があるはずです。どこで何が起きているのかを表すだけでなく、各登場人物の性格や置かれている状況を示唆したり、後々の物語の流れの納得感を高めるような示唆が含まれていると、だからこのシーンがあるんだなと分かります。

この映画には、間を持たせるためだけにあるようなシーン、なぜこのシーンが入っているのか意味不明なシーンは皆無です。だから、見返す度に、「よく考えられているなぁ」と説得させられてしまうし、見ていて疲れないのです。

f:id:hatehatettt:20171226214505p:plainジュノが初めて里親宅を訪れる前に、ヴァネッサが家を完璧に整えているシーン。彼女のきっちりとしたきれい好きな性格が伺える。

 

台詞の無いシーンでも、十分にキャラクターの厚みが増すような「語り」の要素を入れて、上手に使えているところがこの映画の素晴らしいところです。

 

台詞が良い

字幕版が手元にないので英文で。好きな台詞は沢山ありますが、その中の一部です。

ジュノの台詞

Jeez Banana, shut your freakin’ gob OK?

超序盤の台詞。一発で主人公のキャラが伝わる悪態っぷりです。ジュノはfreakingとかbitchとかshitとかお上品でない俗語をよく使います。

バナナというのは近所の犬の名前。考え事をしてるときに吠えられて、黙ってろや!みたいな感じ。

(昔、英会話学校の先生に好きな映画の説明をしていて、この台詞を真似したら、それ以降その先生は「Juno」を観るたび私のことを思い出してくれているらしい。)

That little pink plus sign is so unholy.

3本目の妊娠検査薬で陽性が出たときの台詞。普通、十字といったら神聖なものですが、彼女にとっては予期せぬ妊娠なので+サインをとんでもないものと言ってます。

Hey, I’m here for the big show.

中絶手術のためにクリニックを訪れたジュノがやる気のない受付に言う台詞。彼女のこういう軽いノリが好き。

Oh, wicked pic in the PennySaver, by the way. Super classy - not like those people with the fake woods in the background. Honestly who do they think they're fooling?

他の台詞にも言えることですが、言葉の流れがよどみなく、聞いていてアップダウンや強調が気持ちよいです。

No, I don't wanna, you know, sell the thing. I want… I just want the baby to be with people who are gonna love it and be good parents, you know.

この台詞のシーンはとても好き。ジュノがお腹の子供のことを考えていること、ジュノの正直さが伝わってきます。

Yeah, ‘cause Bleek trust me, you know. And we're best friends.

ブリーカーがプロムに連れていく別の女の子とセックスするはずがないと断言するジュノに、リアが「分かんないよ、あんたとしたじゃん。」と言い、それに返すシーン。「彼は私を信頼してるから、それに私達親友だし。」

セックスって信頼関係の上に成り立つものだという、十代の彼女の持論が興味深く感じられる台詞です。

Because at least you don't have to have the evidence under your sweater. I’m a planet!

セックスして、妊娠して、その証拠が残るのは女子の方のみだというのは十代にとっては心理的に大きなことだと思います。ジュノはブリーカーとの関係を上手く消化できない中、ブリーカーが何事もなかったかのように他の女の子と出かけることにモヤモヤを抱き、彼と口論になります。「私なんて惑星(みたいにまんまる)よ!」という彼女の台詞は言葉遣いも面白いし、痛切な気持ちも伝わってきます。

But you're old!

まだ子供を受け入れる準備ができていないと言うマークに、ジュノが放った台詞。年を取ったからって大人になるとか、子供を受け入れられるようになるとか、そういうことは関係ないんだなと思わせられるシーンです。

このカットの対話における一連の台詞はとにかく素晴らしい。

As boyfriends go, Paulie Bleeker is totally boss. He is the cheese to my macaroni.

ジュノとブリーカーは最終的に付き合うことになりますが、2人の気がものすごく合うことを表現した台詞。cheese to my macaroni という表現が面白いですね。他にもいろいろ似たような表現は作れるようですよ。“You are the wasabi to my sushi”とか…。

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ブリーカーの台詞

My mom uses color save bleach.

どうでもいいことを真面目に言うところがブリーカーのいいところです。

I think you definitely bring something to the table.

ブリーカーはジュノの存在を高く評価していて、それを隠さず表現します。この台詞に対するジュノの返事は「カリスマ」。

Juno hey, me and some guys are gonna go to the movies after school and we’re gonna donut that flick with the guy who has eighteen kids. You wanna come?

映画館でドーナッツ投げるんだけど一緒に来る?と無邪気にジュノを誘うブリーカー。意味不明な台詞ですけど、実際の日常も一瞬だけを切り取ったらこういう感じで意味不明なことあるんだろうと思います。

I think you're always cute. I think you're beautiful.

この物語の中の、ものすごく重要な台詞の一つだと思います。自分の気持ちを正直に伝えるブリーカー。

I try really hard, actually.

ジュノがブリーカーのことを「努力しなくてもカッコいい」と評したのに対して、ブリーカーが返す台詞。ボソっというところがかわいらしい。

ヴァネッサの台詞

I disagree.

マークが「子供部屋の壁を塗るにはまだ早すぎる」と言ったのに対するヴァネッサの台詞。「私は同意しない。」と言った後、2人の間に重苦しい沈黙が流れます。ヴァネッサの性格や2人の関係性がよくわかるシーン。

Well, aren’t you the cool guy.

マークが家を出て行くことになり、既に住む場所をおさえてあると知ったときのヴァネッサの台詞。彼の行動の早さ(用意周到さ)を皮肉っています。

マークの台詞

マークの台詞は、彼のキャラクターを表現するのに上手に使われています。最初に見たときと、2度目、3度目…に見たときで私は全然印象が違ったので、その印象を楽しむと面白いと思います。

 

ジュノのパパの台詞

Junebug has a wonderful sense of humor, just one of her many genetic gifts.

ジュノの両親はジュノのことをジューンバグとあだ名で呼びます。この台詞はパパがジュノを誇りに思っていると同時に「俺の娘だからな」というニュアンスが感じられて微笑ましいです。

Yes, heating and air-conditioning.

ヴァネッサが「何かになるために生まれてきたと思ったことは?」と聞いて、ジュノパパがこう答える。素朴な人柄が伝わってくる台詞。

ジュノの継母 ブレンの台詞

Did you by any chance barf in my urn?

ジュノが青いスラッシーをがぶ飲みしたという話をした後のブレンの台詞。2人の間の微妙な緊張感が面白いシーン。

You're a little biking!

ジュノが妊娠を両親に打ち明けた際に、中絶はしないと宣言した後のブレンの台詞。ブレンはこの後病院探しや健康管理などを手伝ってくれて、継母ながらもジュノとお腹の子供のことを大切に考えてくれていることが分かる。

Mac, come on. You know it wasn’t his idea.

妊娠したことが分かった後の父親マックとブレンの会話の一部。妊娠させた相手の男の子の非は大きい、という風潮は一般的に強い気がしますが、ここではブレンがセックスはジュノのアイデアに違いないとマックを落ち着かせます。

Go fly a kite!

ジュノの里親との接し方をたしなめるブレンに対してジュノが反抗し、最終的にこの台詞となる。「あっち行け!」という意味のイディオムです。イディオムが勉強できるのは外国語映画のうれしいところです。また、言語を問わず慣用句や四字熟語など歴史の染みついた表現を使うのは、作品の雰囲気づくり、視聴者を引き込むワザとして重要だと思います。

ジュノの友達 リアの台詞

It's like totally ligit!

里子募集のチラシ広告で里親を探そうとリアが提案したときの台詞。適当な言葉遣いが面白い。

I have no choice. Keith has been grading me like, so hard lately.

キースと言うのはリアが惚れ込んでいる数学の先生。これに対してジュノがマジ顔で「先生のことキースって(下の名前で)呼ぶな。」って言うのが笑えます。

ブリーカーの母の台詞

But it’s breakfast for supper, it’s your favorite, Paul.

「朝食みたいな夕食」というのが笑えるメニューです。母は高校生の息子をまだまだ甘やかしている様子。

 

音楽が良い

Wikiの文章にも書いてあったように、この映画のサントラはビルボードの総合チャートで1位になり、米音楽界最大の祭典と言われるグラミー賞でも、2009年に最優秀コンピレーションサウンドトラック賞を受賞しました。アコースティックギターが基本で、ちょっと気だるい感じのお洒落な音楽達です。

 

小物が良い

小物は物語に観衆を引き込むうえで超重要。

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妊娠が分かって、ひも状のキャンディで首を吊る真似をするジュノ。それをかみ切ってもぐもぐします。

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映画の中でひときわ目立っている、ハンバーガー型の電話。とても使いにくそうですが、かわいいです。

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ジュノの部屋同様、ごちゃごちゃしたリアの部屋。しっかり世界観を作りこんである感じがします。

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ブリーカーがレンチンしているよく分からない食べ物。よく分からないけどおいしそう。

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映画の中で度々登場する青いミニバン。所々はげたり、凹んだりしているところが抜け目ない演出を感じます。

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ブリーカーのお気に入りのタブレット菓子、オレンジフレーバーのTic Tac。ただ登場するだけではありません、物語の中でも重要な役目を果たしています。

 

構図が良い

見やすいけど飽きが来ないように、シーンに合わせた撮り方がされていると思います。

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衣装が良い

ジュノはいつもVネック、ネルシャツ、パーカーやジャケットの重ね着でボーイッシュな格好。髪の毛もラフなまとめ髪。キャラクターにものすごくしっくりきてます。

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何度見ても、泣ける。泣けるシーンがいつも違うのが、良い映画の証拠!!

これを書いていたら、とにかくこの映画の全てが自分は大好きなんだなと改めて思い知りました。観たことない人は、本当にみてほしい。

そして映画を構成する各要素がどれだけ大切で密接に関わり合っているかにも思い至ります。素晴らしい映画を作るのって大変なことですよね。テーマだけじゃない、リアリティとか、親近感とか、映像美とか…。映画は総合芸術だなぁと思います。


ここまで読んでくださった方でもしまだ映画をみたことないと言う方が万一いたら、ぜひとも一度見てみてくださいね!!

 

 以上です、ではでは。

 

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