すみよしの手帖

生活となりわいと趣味の手帖を紐ときます。

ドイツ子連れ旅 小児とのICEでの過ごし方

こんにちは、よしのです。

先日HeidelbergからDüsseldorfにちょっと遠出して、息子(3歳)・娘(0歳)と3人で片道3時間ほどICEに乗りました。

そんななか、ICEでの子供との時間の過ごし方にちょっと慣れてきた気がするので、ご紹介がてらここで軽くまとめてみようかなと思います。

 

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Kleinkindbereichを予約!

まずICEに子供と乗る際は、私はほぼ必ず座席を予約します。

予約するゾーンは、「Kleinkindbereich」という種類です。

Kleinkindabteil & Kleinkindbereich in unseren ICEs

 

これは6人分くらいの座席がある個室で、0〜5歳の子供がいる家族だけが予約ができることになっています。Kleinkindbereichは個室なので、子供が歩き回ったり、ハイハイしたりしても周りの目を気にしなくてよく、気が楽です。ベビーカーでそのまま乗り入れて停められるだけのスペースがあります。トイレがすぐ隣にあり、食堂車も基本的に近いです。壁やテーブルなどの内装も子供向けにデザインされています。

一方、6人分の座席があるということで、しばしば相席になることもあります。それでも、多くの場合は同じくらいの年頃の子供がいる家族が利用するので、子供同士が仲良く遊べたり、親同士いろいろ話したりできることもあって、そうするとアッという間に時間が過ぎます。

 

【Kleinkindbereichのおすすめポイント】

  • 個室なので気が楽
  • スペース十分
  • トイレ、食堂車が近い
  • 子供向けデザイン
  • 相席になってもまた楽しい

 

対象の小児を連れて旅をする家族は、通常1人4,5ユーロの座席予約料が、家族で9ユーロになります。往復18ユーロですが、それだけ払っても心の余裕が全然違うので、私は可能な限りKleinkindbereichの予約を押さえます。

Kleinkindbereichが予約できない場合、「Familienbereich」などの代替席が用意されます。Familienbereichは個室ではありませんが、家族向けのゾーンということで、やはり小さい子供を連れている家族客の利用が多いです。気楽さではKleinkindbereichの方が上ですが、なければFamilienbereichもアリだと思います。

 

食堂車を満喫

Kleinkindbereichに一旦腰を落ち着けたら、次は食堂車を探検します。前述のとおり、Kleinkindbereichは基本的にすぐ隣に食堂車があります。余談ですが乗り降りの際、親1人だとベビーカーを降ろすために誰かに協力をお願いしなければならないのですが、近くにいる係員さんに手伝ってもらえる率も高い気がします。

食堂車の席が空いていれば、そこに座って食べるのも一興。子供は喜ぶこと間違いなしです!席がなくても、軽食や飲み物を調達してKleinkindbereichに戻れば、個室なので周りを気にせずに飲食を楽しめます。ICEのコーヒーは普通に美味しいです。軽食のおすすめはFlammkuchen。いつもあるメニューなのかはわかりませんが、先日初めて食べたら非常に満足できました。1つ3,4ユーロのところ2つセットで5,9ユーロ。

 

ICEオリジナルフィギュアをゲット!

食堂車で調達すべきは食べ物・飲み物だけではありません。

ここではICEのオリジナルフィギュアをゲットすることができるのです。それも無料で!その際、無料引換券として使われているのが「Kinderfahrkarte」という子供用の模造切符。

私はSバーンに乗っているときに、切符確認していた車掌さんからこの切符をもらいました。一応ネット上でも切符のデータをダウンロードできるようです。有効性のほどは保証できませんが…。 

https://www.der-kleine-ice.de/wp-content/uploads/kinderfahrkarte-Kleiner-ICE_2017.pdf

ちなみにフィギュアを引き換えた際に、新しいKinderfahrkarteをくれる気前の良い係員さんもいました。

 

フィギュアの通常価格は現在1つ4,9ユーロ。今のところ、ICEやICの他、Regio、Güterzug、バスなど合わせて8種類のキャラクターがいるようです。乗り物好き、特に列車好きの子供には嬉しい特典だと思います。

自分は今までフィギュアがあるのは知っていたけど(乗り合わせた子供が持っていたり、知り合いの子が持っていたり)、どうやって入手するのかわからず、たまたま相席になった人が教えてくれて初めて知りました。私のような人にこの情報がお役に立てば嬉しいです!

 

アッという間に2〜3時間経ちます

ICEに行って軽食・飲み物をゲットして、それを食べ終わる頃には乗車してから1時間くらい経ちそうなところでしょうか。それからフィギュアで子供が遊んで(Kleinkindbereichのテーブルの上には線路の絵が描いてあるので、フィギュアを走らせるにはもってこいです)、30分くらいはもつでしょう。他の時間は相席の子供がいればその子と遊ばせてもいいし、Kleinkindbereichの前は通路になっていて大きな窓を独り占めできるので景色を堪能してもOK(電車の揺れで頭などぶたないように注意)。電車に長距離で乗るときはチュッパチャプス食べてもいいよとかルールを設けて渡せば、ただの飴も立派な特別企画に。そんなこんなでわりとアッという間に3時間程度は時間が過ぎます。子連れICE旅もこれで怖くない!

 

MünchenからHeidelberg近郊に引っ越したときは、仕事で一緒にいけない夫をMünchenに置いたまま、息子と2人ICEに片道3時間乗って、何度も家の内見に行きました。そのときは本当にしんどくて、子供を1人で見ていないといけないし3時間も列車内に缶詰だし苦行だったのですが、今回は子供が2人に増えたのに大分気楽にICEで移動ができるようになったなと思いました。上の子供がある程度成長したというのもあるのでしょうが、自分がICEでの過ごし方に慣れてきたからというのが大きいと思います。

1歳半のときの息子

 

移動時間は余裕を持って

子連れICE旅で1番ハードルが高いのは、予約した列車・車両にきちんと乗ることです。私は今回は行きで乗り換えがあったので、緊張でハラハラしました。

まず、ベビーカーで旅しているとホームへのエレベーターが点検中などで止まっていたら相当焦ります。加えて車両位置変更や車両番号変更などがあると狙った通りに自分の予約した座席の近くから乗れないこともあって、そういうときもかなり焦ります。

多少のトラブルがあっても対応できるよう時間には余裕を持って行動すること、そして音声案内や電光掲示板の案内、列車の表示をしっかりチェックすることが重要です。「Kleinkindbereich」にたどり着きさえすれば、もうこっちのもの。ホッと一息です。

 

 

最後に余談ですが、ちょっと前に息子・娘と3人でSpeyerに泊まりがけで行ってからというもの、親1人だからといって子供2人連れて旅行できないわけじゃないんだ!という気持ちが強くなりました。

家族みんなで旅行に行こうとすると宿泊代も電車代も飲食代も倍近くかかりますし、予定のすりあわせが大変ですよね。自分1人で子供連れて、行きたくなったらどこでも行くぞみたいに思ってるとまた気が楽になる部分もあるような気がします。

 

それでは今日はこの辺で。チャオ〜。

 

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