”Sex and the City”作中より
今日はずっとこんな部屋に住みたい!と思っていた、キャリーのお部屋をわたし目線で解説していきたいと思います。
彼女は、アメリカのドラマ“Sex and the City (SATC)”の主人公であり、靴とファッションが大好きなニューヨークに住むコラムニストです。
キャリーのアパートは、わたしの理想の内装で、勉強になるところが本当にたくさんあります。ドラマの内容も大好きで、語り出すと長いのですが、それについてはまた別の機会に。お部屋の内見ツアーのような感じで読んでいただけたらと思います。
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間取り
間取りはこんな感じになっています。
エントランス
(以下、ドラマ作品の画像はすべてテレビシリーズの”Sex and the City” シリーズ3,4より抜粋)
玄関に小物置きスペース。こうやって、部屋に入ってすぐ鍵や郵便物を置けるスペースがあるととても使いやすいんですよね。腰の高さくらいの靴入れやチェストでも代用できると思います。
立てかけてあるアートが存在感を放っています。壁に穴を開けなくても、ちょっとしたはがきやポスターを額に入れて、棚に立てかけることで目線をいろいろな高さにバラすことができるというお手本です。
ちょっと進むと、壁一面の本棚があります。本棚は大きいと重くなりがちなのですが、本棚の前のスペースを広くとっていることと、ベンチを置いていることで落ち着いた図書館のような空間を生み出しています。
この書棚には歴年の“VOGUE”が収まっている設定。収納ツールをつかったり、本を横向きに置いたり、絵を飾ったり、見た目にメリハリが効いてます。
キッチン
エントランスからまっすぐ進むと、右手にキッチンがあります。キャリーは料理をしないのでキッチン自体の登場回数は少な目。キッチンの隣のスペースに書棚兼机があります。コの字なので換気はしにくそうです。
最近はキッチン近くにちょっとしたデスクスペースを作るのが人気ですよね。料理をするときにパソコンでレシピを確認したりするのに便利そうです。
見えにくいですが床が市松模様になっています。
リビング 兼 書斎
窓の真ん前にデスクがあるのがさわやか。仕事机にしてはちょっと小さい印象があるけど、窓幅に合っているところが見目にすっきりしています。
大き目のティーテーブルを中心に、リビングにはたくさんの椅子が置いてあります。
劇中ではこのテーブルを囲んでカクテルを飲んだり、たまにご飯を食べたりしているのを見ます。日常的に食事をするにはテーブルの背が低すぎるでしょう。現実的に考えると、キッチン~リビングのどこかにダイニングテーブルをプラスする必要があるかと思います。1人ご飯なら、デスクで食べるという手もありますね。
エイダンの椅子
劇中のキャリーの彼氏の一人、家具職人のエイダンが作った椅子。ドラマの中で、キャリーとエイダンが付き合うきっかけをつくりだす。部屋に重厚な雰囲気を加えています。
キャリーはデスクだけでなく、部屋中のいろいろなところでコラムを執筆しています。ベッドの上、エイダンの椅子のひじ掛け、ティーテーブルの上…。キャリーの部屋には10もの椅子・ベンチがあります(!)。座るところ=居場所ですから、椅子が多いほど、その部屋の新しい視点を生み出します。
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寝室
ため息がこぼれる美しい寝室。
枕は清潔感のある白のカバーで、布団カバーは落ち着いた水色です。さりげなく入っている花柄がかわいらしい。
キャリーの部屋は基本的に落ち着いた水色とベージュでまとめられているのですが、さし色として緑やオレンジを使っているところがいいですね。さし色はショッキングな色(ピンクとか)ではなく、あくまでアースカラーで他の色となじむ色なのが成功の秘訣だと思います。足元にひかれたキリムっぽいラグもポイントになっていてかわいいです!
枕元の棚・足元のベンチ
この寝室が落ち着く雰囲気になっているポイントは、枕元の棚と足元のベンチにあると思います。
寝る前に棚から本を取り出して、寝るときは手を伸ばせば届くところに戻せばいいから楽ですね。キャリーは作家という設定もあり、部屋にたくさん本があります。本棚っていうのは何かと知的な雰囲気、リラックスした雰囲気を生み出してくれて、それ自体がアートっぽいのです。劇中ではここにキャンドル(ちょっと危ないけど)なんかも置いてます。
インテリアの写真が豊富なサイト、Houzzに『ベッドの足元に置くアイテムとその活用法 』の特集がありました。気になる方は参照してみてください。
記事によると、足元のベンチはクッションを寝るとき、よけておくのに使えるみたいです。なるほど。ベッドの上に枕・クッションをたくさんおいてフカフカ感を出すのも、リラックスした寝室を作る重要なポイントです。
円錐台のランプシェード
キャリーの部屋にたくさん出てくるもの。それは椅子だけではありません。鏡も3枚あるし、窓は5つはあるし、円錐台のランプシェードがたくさん登場するのです。これが、ちょっとクラシカルな雰囲気をプラスしてくれて、部屋が落ち着いた印象になっています。優しい色合いで、落ち着いた家具っていうのがキャリーの部屋が住み心地よさそうと感じる理由ではないかと思います。
黒電話・白電話
劇中には、昔ながらの黒電話と、やたらとでかい白電話(1つ前の写真で足元のカゴに入っているやつ)が頻繁に登場します。1998年~2004年まで放映していたドラマなので、携帯はもう普及していると思うのですが、このちょっと古めかしい家電が、お洒落ポイントなのです!無駄にデカい電話、欲しくなる!
テレビもやたら厚めなブラウン管を使用しています。キャリーはPCのバックアップもとっていなかったくらいなので、その方面は音痴ということのようです。シリーズ後半や映画の中では携帯が登場するのですが、なんだか違和感。
黒電話が置いてある定位置も、ベッドわきのちょっと古めかしい椅子の上なのですが、ベッドサイドテーブルを椅子で代用するというのはカジュアルにお洒落な感じになっておすすめなテクニックです。
部屋と部屋の間の緩やかな仕切り
実は寝室とリビングの間はカーテンで仕切れるようになっています。リビングと玄関までの間もそうですが、はっきりと部屋と部屋を区切ってしまうのではなく、ゆるく繋がっているというのはヨーロッパでもよくみる間取りです。空間の中で、どこをダイニングにするか、どこをリビングにするか、書斎にするかというのはインテリア次第で自由に決められるんです。空間がつながっていると、部屋が広く見えて、呼吸も楽になります。
ウォークスルークローゼット
寝室と洗面所の間には、通り抜けできるクローゼットがあります。キャリーの服と靴が全部ここに収まるなんてちょっと想像できないのですが…天井まで使えるウォークスルークローゼットの収納力は、通常のクローゼットの比ではないのでしょう。ここにもちょっとした作業場(アイロン用?)と椅子(靴合わせ用?)が置いてあります。
お風呂・洗面所
お風呂と洗面所。ここはシンプルで飾り気のない雰囲気を貫いています。湯船に面した壁に窓があるので通気はよさそうです。あと洗面の鏡を開けると、小物入れになっているのがいいですね。
洗面所にはなぜかドアが2つあり、1つはウォークスルークローゼット、もう1つは玄関につながっています。メリットとしては、お風呂からあがって、直接寝室にいくときスムーズ。お客さんが来た時に、寝室を通らず手洗い場に行けるのが便利。部屋が全部つながっているので換気がしやすい。ということでしょうか。ただ隣にあるウォークスルークローゼットが湿気そう、とは思います。
(洗面所から寝室を見た様子)
(洗面所から玄関を見た様子)
キャリーの部屋は窓がたくさんあります。これは換気だけでなく採光にも好条件です。時間帯でいろいろな角度の光が入ってきて、部屋の雰囲気を変えてくれると思います。
夜になるとまた違った雰囲気です。
日本人的にどうも違和感があるのは、玄関に靴箱および靴を脱ぐスペースがないこと…。
あとたしか劇中で賃貸料は$750くらいだと言っていましたが、大きさは80平米は固くないだろうので、設定がアンリアルであることは否めません。
しかしこのお部屋を参考に、日々自分の住まいをブラッシュアップしていきたいなとは思います!
この記事を書くためにシリーズ3、4を超速で見直しました。インテリア的にはシリーズ3がオススメです!SATCは室内のシーンは基本夜の設定が多いと思うのですが、キャリーの明るい日中の部屋のシーンがシリーズ3は多目な気がします。特にシリーズ3の第3話。
それでは今日はこの辺で。
ビスダン!
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