こんにちは、よしのです。
大腸内視鏡検査を受けました。
お尻から腸の中に機械を入れて、ポリープなどがないかチェックする検査です。
今日はその話をします。
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血便が出たのよ
血便だなんてビビりますよ。
最初はハッキリとした血便ではなくて、「うん?なんか変だな」くらいに思っていたのですが、2回目、3回目は明らかだったので、ネットで色々調べて、早めに病院に行くことにしました。
血便は放置ダメ、絶対。
命にかかわる病気の可能性があります。
多くは痔だったりするようですが、ポリープや大腸がんから出血していることもあります。
ネットで下調べしてお医者さんを予約
今はネットでなんでも前知識を入手できるから、本当に助かります。
私が見たページには、血の色で様々なことを判定すると書いてあったのでクリニックに電話したときに聞かれそうだなとメモメモ。
タールのような色だと腸の上の方から、鮮やかな色だと下の方からの出血と予想できます。
家から行ける範囲で、公的健康保険がきいて、なるべく評価の高い女医さんをjamedaなどで検索し、お医者さんを決めてTEL(jamedaについては「ドイツでにんぷなう⑥ 婦人科探し 〜病院探しはjamedaが便利〜 - すみよしの手帖」の記事でご紹介しています)。
お医者さんに電話をかけるときは朝イチがおすすめです。混んでいるクリニックだと他の時間帯は忙しくてなかなか取ってもらえない場合があります。
クリニック初回訪問:問診
最初にクリニックに行った時は問診だけでした。
血便は内視鏡検査するしかありません、とのこと。
検査の後は一人で子供みちゃダメだから(麻酔でフラフラして落っことしたりするかもしれないので)誰かにいてもらうように、と言われました。帰るのも誰か付き添いを頼むか、タクシーで帰るのが必須。
その日は下剤と書類を受け取って帰りました。
大腸内視鏡検査の準備
検査5日前から 食事制限
内視鏡検査が近づいてきたから、そろそろ書類とかチェックしなきゃなと思いつつ、食事制限についてまたネットで色々調べる。クリニックからもらった紙にはなんと5日前からと書いてあります。
日本のページを見ていると前日から、早くても3日前からというのが多くて、とても厳しいクリニックなんだなと思いました。
食べてはいけないものは、クリニックの書類によると高繊維食品、種系、全粒パンやミューズリーとか、種のついた野菜・果物、香草系。
検査前日の昼ごはん以降は、検査終了まで透明な水分のみ。
日本のページを見ると、ページごとに結構違うことが書いてあります。いもがいいとかだめとか(基本だめだと思う)。あと脂質が高いものはだめというのは日本のページでよく見ました。大豆製品は豆腐以外だめ、こんにゃくやゴマダレ、胡椒もだめ。
食べてもいいものは、ご飯、食パン、うどんやそうめん、豆腐や脂質の少ない肉・魚、卵。
書類を読み出したのがすでに検査の4日前だったので、4日前から食事制限を始めました。4日前は結構ゆるゆるで、シュニッツェルにピューレ状の野菜ソースをかけて食べました、しかも付け合わせはいもピューレでした(てへ)。
3日前の夕飯はサーモンソテー、大根の味噌汁。2日前の夕飯は鶏肉と豆腐の鍋。前日は昼ごはんに月見うどんを食べ、それ以降は前日の鍋のスープ、チキンコンソメ、お吸い物にノンアルコールビールでしのぎました。
大根は日本の病院などで売っているらしい検査食の献立(検査前日食べるもの)に大根煮があったので、種もなさそうだしいいかと思い食べました。味噌汁は日本のページを見るとオッケーらしいです。
お野菜が食べられないと、すごくひもじいご飯になります。
検査前日 ピコプレップ(Picoprep)
検査前日の昼すぎから下剤を飲みだします。クリニックの指示では11時ごろまでに昼食を済ませ、14時にピコプレップを一包(およそ15.5g)、150mlの水に2分で溶かして20分待ち、その後3時間以内に2リットルの水分をとるようにとあります。18時からもう1回同じことを繰り返します。
ちなみに日本語のピコプレップの医薬品情報のページを見ると、1回目は250ml×最低5回で最低1250ml、2回目は250ml×最低3回で最低750mlの水分をとるようにとあります。
えっクリニックの指示と全然違うじゃん…
クリニック、スパルタすぎ…。
多分ちゃんと指示通りに食事制限・下剤と水分の飲用をしない人が多くて、ちょっと(かなり)厳し目に課しているのかなと思いました。というわけで、私は日本のページの情報をミニマム、クリニックの指示をマキシマムとして飲用することにしました(皆さんはご自身で決めてくださいね)。
目覚ましをかけ忘れて、検査前日は起きたら12時汗。指示時間の間隔を目安に2時間ずつくらいずらしながら下剤を飲みます。
どんなにまずいもんだろうと思っていたら、ピコプレップは案外平気でした。レモン味のスポーツドリンクみたいな感じです。150mlと少量なので、そんなにつらくありません。
コーヒーはブラックなら飲んでいいという日本語ページがあったので、途中ちょっとコーヒーを飲みましたが、お茶やコーヒーだとちびちび飲むことになり、目標水分が達成できないのでやっぱり水が一番効率的だなと思いました。
すぐにトイレに駆け込むことになるのだろうか…と思っていたけど、そんなに即効性はないようです。私の場合は服用から2時間くらいで効果が現れ出しました。
一言で言えば水様便です。ウニパスタにあたったときのことを思い出しました(「ドイツでにんぷなう⑱ 妊婦の旅行 - すみよしの手帖」参照)。
何回もトイレに行かないといけないので、おしりが花粉症の時期の鼻みたいになります。つらたん。
検査前日夕飯が食べられないことについては、スープが飲めるので思ったより辛くありませんでした。
私はまだ授乳中なのですが、問診時に先生に授乳は継続して良いと言われたので夜寝かしつけのとき授乳しました。
下剤を飲んだ後で心配だったけど、夜は普通に寝られました。
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検査当日 マンニトール(Mannit)
朝体重計に乗ったら、一晩の腸内洗浄でおよそ2kg体重が減っていました。まじでか!
検査当日は、検査の4時間以上前にマンニトール50gを1リットルの水に溶かし、30分以内に飲みます。
白い粉が見えなくなるまでかき混ぜます
「マンニトールは糖アルコールの一種である」(ウィキペディアより)。ただの糖分だしピコプレップより楽かと思いきや、私にはマンニトールの方が辛かったです。変に甘い水。まずいってほどまずくはないんだけど、制限時間あるし1リットルは結構多いです。結局30分では飲みきれず、1時間くらいかけて飲みました。
便は透明にはなったけど、こんなんでいいんだろうか…と思いつつ、クリニックへ行く準備。出発するころには便意は大体収まってました。
念のため大人用おむつ履いて、電車で移動(大人用おむつは安心感あってあったかいです)。
クリニック2回目訪問:大腸内視鏡検査(Koloskopie / Darmspiegelung)
クリニックについてしばらく待つ。
名前を呼ばれた後はネットで予習していた通りの展開。
まず既往歴などを書き込んだ書類をもとに、麻酔師さんと話します。
その後、靴下以外下半身すっぽんぽんの状態になり、お尻に穴の開いたペラペラのズボンを履きます。
ストレッチャーに横になってしばらく待った後、施術室へ移動。
麻酔師さんが右腕に麻酔を入れるための針を刺し(上手な先生でよかった!)、左手の人差し指に計器をつけます。雑談しながら麻酔を入れられ、じんわりしたと思ったら意識はもうありません。
次に起きたら、着替えた場所でストレッチャーに寝ています。普通に寝た後みたいな感じで頭はスッキリ。お尻が濡れているところを見るともう検査は終わったらしい、そう言えばなんとなくお腹が痛いかも…。
起きてすぐ看護師さんが気付いてくれて、しばらくすると先生が来て少しだけ話をします。
その後着替えていいと言われ、もそもそと着替え、待合室に移動。
「コーヒーいりますか?」と聞かれ、「ぜひ!!」と答える。
そしたらコーヒーと一緒にクッキーが2枚ついてきました。この気遣いには結構感動しました。丸1日水分以外とってないから、お腹ペコペコなのよ〜。
ドイツのクリニックでこんなサービスが受けられるとは…(感・動✨) pic.twitter.com/vH85Ew8cBv
— よしの🏡 (@hatehatettt) June 15, 2020
先生の準備ができたら診察室にもう一度呼ばれ、検査の結果を聞きます。
自分は今回は、何も見つかりませんでした。
ホッとしたものの、肩透かしを食らったような感じでもあります。
次は出血したら予約なしでもいいので、一両日中に来るようにと言ってもらえました。
帰りは病院に呼んでもらったタクシーで帰りました。
検査後食べちゃいけないものはないと言われ、「すしも?」と聞いたら、「すしでも食べていい」とのことだったので、夜はすしを食べました。
以上が私のドイツにおける大腸内視鏡体験談です。
痛くはなかったけど、下剤が辛かった。
ちなみに落ちた体重は2日で戻りました。
人の検査や手術の話を聞いても、今まで「へ〜、大変そうだな〜」くらいにしか思わなかったけど、最近自分が同じ境遇に立つことが増えてきて、前向きに捉えれば共感できる経験値が増えているような気がします。
読んでくださりありがとうございます。
ビスダン。
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