すみよしの手帖

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ドイツでフリーランス 小規模事業主の決算

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こんにちは、よしのです。

ドイツでフリーランス(翻訳家)になって1年ちょい。2017年の税申告が完了しました。

私自身もそうですが、フリーランスになりたての人は、「ドイツでの決算どうしたらよいんだ!?」と色々調べられると思います。

そこで私はこうやりました、という情報をここにポイっとしておきます。

 

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ドイツで決算する際のスケジュール

まずドイツの決算で申告すべき対象となる期間は、前年の1月1日~12月31日までです。

そして申告期日は、5月末です。個人で申告する際はこの期日までに申告が必要で、税理士さんなど代理人にお願いする場合は、年末まで提出期限を延期できます。

https://www.haufe.de/finance/finance-office-professional/umsatzsteuererklaerung-2017-11-frist-und-form-der-uebermittlung_idesk_PI11525_HI11031480.html

 

追記:

2019年(2018年度分の申告)から申告期日が7月末に変更になりました。

Steuererklärung: Diese Fristen zur Abgabe gelten - Taxfix

 

追記:

2021年(2020年度分の申告)についてはコロナの影響で申告期日が10月末に変更になりました。

https://www.bundesfinanzministerium.de/Content/DE/Standardartikel/Themen/Steuern/2020-04-01-FAQ_Corona_Steuern_Anlage.pdf?__blob=publicationFile&v=2

 

小規模事業主の決算における提出書類

ドイツでフリーランスを始めたての方は、―年間売り上げが17 500 EURを超えないKleinunternehmer(小規模事業主)扱いの人が多いと思います。通常は請求書にUmsatzsteuer、略してUSt(売上税)を載せなければならず、前月分のUStを毎月10日までに税務署に仮申告しなければなりません。小規模事業主の場合、これらをしなくてもよいという恩恵があります。

 

追記:

2020年1月から、小規模事業主として扱われる売り上げの限度額(Kleinunternehmergrenze)が17 500 EURから22 000 EURへと引き上げられました。

フリーランスは前よりも多少安心して稼げるようになりました。

https://www.lexoffice.de/gesetzesaenderungen/kleinunternehmerregelung-2020/

 

小規模事業主が提出するべき決算書類は、Umsatzsteuererklärung(売上税申告書)と、Einnahmenüberschussrechnung、略してEÜR(収入余剰計算書)です。このほか個人としてEinkommensteuererklärung(所得税申告書)も提出が必要です。

http://www.kleinunternehmer.de/steuerpflichten.htm

規模が小さいので、1年の売り上げをまとめて税務署に報告するということです。

 

小規模事業主がミニジョブをやっている場合

フリーランスと並行して、ミニジョブをやっている場合、ミニジョブは非課税のため(またフリーランス業務とは関係ないため)、ESt申告のほか、USt申告やEÜRにもミニジョブ分の収入は載せなくてよいようです。

 

一方、ミニジョブにかかった交通費などは経費として控除できます。

https://www.steuerberaten.de/tag/fahrtkosten/minijob/

 

申告書類の準備方法

まずは自力でやるか、税理士さんに頼むかに大別されるでしょう。

税理士さんに頼む場合は、春頃にヒアリングが始まるのではないでしょうか。

自力でやる場合、提出が締切を過ぎないように注意しましょう。

5月末までなら年始から始めれば余裕かと思います。

 

申告書類は税務署のオンラインプラットフォーム、Elsterを用いて入力・提出が可能です。無料です。

しかし!!Elsterは、はっきり言って分かりにくいです。

私も最初はElsterから提出しようと思っていましたが、UStとEÜRの入力は心もとない部分が多く、結局オンラインにある申告サポートプラットフォームを使用しました。こうした申告書類の準備を簡易化して手伝ってくれるサイトは色々ありますので、興味のある方は比較して調べてみるとよいかと思います。

 

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Smart Steuerは小規模事業主の決算もラクラク

ここからはSmart Steuerの回し者的感じで、Smart Steuerのメリットをお伝えしていきます。Smart Steuer、お勧めですよ!!

私は、今年で利用は2回目ですが、どちらも税務署からの追加質問や書類提出の要求などはありませんでした。結果、それぞれ数千ユーロの還付金を受け取りました。今年については、まだ先方で健康保険料を照会する手続きが残っていますが、特に問題ない限りこれで終了の予定です。

最初にSmart Steuerを使ったのはフリーランスになる前で、サラリーマン&学生だった年の確定申告書類作成のためでした。この経験から、使い勝手が分かっていたので、Elsterで入力した内容を答え合わせするようなつもりでSmart Steuerに入力し始めました。最後まで入力すると、還付OR追徴金額の見積もりが確認でき、実際に申告をサイトから送信しなければ、お金がかかることはありません。

 

入力しだして、Smart SteuerにはUStとEÜRも、EStと一緒に提出できる機能があるということに気づき、万歳~これで申告しよっとなったわけです。

Smart Steuerや、こういったオンライン申告サポートサービスの良いところは、アンケート形式になっていて、表示される質問に答えていけば申告書類が完成するところ。

アンケートを最後まで答えきれば、必要な申告書類が完成している、というわけです。

また、配偶者分とまとめて申告する際の節税ポイントや、申告内容によっては書類なしでも控除が認められる上限金額など、耳より情報も教えてくれます。

 

Elsterにおいても、各項目の入力内容に関する補足説明が出るのですが、なにぶん、法律用語や条文引用などが多くてイメージしづらいです。Smart Steuerの場合、これを口語的表現にしてくれるというか、より日常に照らしてイメージしやすい、分かりやすい表現で教えてくれます。

 

Smart SteuerはUStやEÜRを提出しなければならない事業主だけでなく、所得税(ESt)申告を自分でしたい方にもとてもおすすめです。

手数料は、EStの申告のみに使った年は約15 EUR、UStとEÜRも申告した年はその分のサービス料が上乗せされたのか、約25 EURでした。それでも、代理人に頼むと数百EURから千数百EURするケースもありますので、かなり割安だと思います。

(ただし、ドイツ国外で結構な収入・年金をもらったりしている場合など、複雑なケースでは税理士さんに任せた方が良いと思います。)

 

今回の申告では、最後の本人確認がオンラインでうまくできず(日本人パスポートに本人確認サイトが未対応だったため)、Smart Steuerに問い合わせが必要でしたが、メールしたら一両日中にマニュアルで本人確認してくれました。

Smart Steuerに興味がある方は、こちらのリンクからサイトを使用していただけると、手数料が5 EUR割引されるコードを利用できますよ。私もAmazon券がもらえてうれしい!

 

ぜひ試しに使ってみてください。本当に簡単です。

サイト自体は今のところドイツ語のみの対応だと思います。

 

税申告の際の注意点

オンライン申告義務 & レシート提出不要

2017年度分の申告から、重要な変更が2つありました。

これまでは書類の提出でもOKだった申告手続きは、オンラインでの申告が義務化されました。

税務署は確定申告審査手続きを簡易化・自動化して工数を減らしたいようです。そのかいあってか、今年の審査はものすごく早く、1か月も待たずに結果が送られてきました(審査完了まで数年かかることは過去の経験から言うと珍しくありません)。

https://www.tagesspiegel.de/wirtschaft/einfuehrung-ab-2017-steuererklaerung-ohne-stift-und-papier/12692584.html

 

併せて万歳なのが、これまで郵送しなければいけなかった費用関連の証拠書類(レシート等)の実物を、税務署に送らなくてよくなったことです!!ヤッターヤッター!!

これ、貼り付けて、コピーして…って大変な手間なんですよね。一覧を郵送して、もし追加で提出要求があれば対応すればいいことになりました。

http://www.spiegel.de/wirtschaft/service/steuererklaerung-2017-was-ist-neu-was-wird-erstattet-a-1195079.html

 

この書類はとっとけ!

さて、確定申告の際に必要になる前年度の費用証明や関連書類ですが、予め知っているのといないのとでは気の持ちよう・対応が変わってくると思うので触れておきます。

 

ESt申告の際に控除に関わってくるのが、

  • 医療費、治療の際の交通費
  • 仕事用カバンや、勉強のための書籍代、セミナー代
  • 各種保険
  • 引っ越し費用(仕事に関係する引っ越しだけでなく、私的な引っ越しも)
  • 家周りの費用(道の掃除の費用、ハウスマイスター費用等)

などです。

特に配偶者と一緒に申告する場合、私的な引っ越し費用や家周りの費用(Haushalts- und Handwerkerleistungen)の控除割合が高いようです。こうしたティップもSmart Steuerが教えてくれます。

 

Smart Steuerはおすすめよ

まとめると、Smart Steuerはおすすめよ、ということです。

しつこくもう一度リンクを貼っておきますね。

Smart Steuerをチラ見してみる

 

2018年度分の確定申告も頑張りましょう。

それでは、ビスダン。


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