すみよしの手帖

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ドイツでにんぷなう23 逆子対策 〜外回転術の記録とか色々〜

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こんにちは〜、よしのです。

 

すでにブログで書いているとおり、私の出産は前期破水からの緊急帝王切開でした。帝王切開になった理由は、タイトルのとおり、子供が逆子だったためです。

多くの逆子出産経験者がそうであろうと思いますが、私もなんとか逆子を回転させられないかと思い、色々試しました。その一つが「外回転術」です。

今日はそのあたりの話を書こうと思います。

 

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出産予定日まで1か月をきってからの逆子診断

予定日は2月の後半。12月の検査の時点では頭が下になっていた子供は、1月の検査時点で、なぜかひっくり返って頭を上にしていました。週数にして37週目。出産予定日まで1か月をきって、婦人科から骨盤位、つまりは逆子と診断されたのです。

37週時点で逆子になっている割合は、全体のおよそ3%らしいです。レアだな!まさか自分と子供がなるだろうなんてその時まで思っておらず、「な、なんですと〜〜!??」と衝撃。

37週以降になると逆子が戻る確率は低いと読みましたが、可能なら自然分娩したかったので、なんとかならないかと色々やってみました。

 

逆子を直すために自分で試したこと

水分摂取

まずは自分にできる簡単なことから。水分を1日2リットル以上飲むべし、というのは、逆子をもった妊婦さんに限らず推奨されることですが、逆子対策にも水分摂取が重要ということで、できるだけ水を飲むようにしていました。

 

体を温める

足元を寒くしていると、頭が冷たくなるのを嫌がって胎児が足を下にすると、どこかで読みました。だから逆子対策として湯船につかりましょうとか、靴下を履きましょうとか聞きます。うちには残念ながら湯船がないので、普段は裸足だけど、出産前は靴下を履くようにしました。

 

逆子体操

一番メジャーで割と効果がありそうな逆子対策は、逆子体操でしょうか。

四つん這いになる「胸膝位(きょうしつい)」と、仰向けの「橋のポーズ」の2種類があります。念のため体操をする前に、かかりつけの婦人科や産院のお医者さんにやってもよいかを確認しました。

YouTubeで↓のようなビデオを見て、参考にしていました。

www.youtube.com

www.youtube.com

橋のポーズの方が私は断然楽です。逆子が分かってから、予定帝王切開を決めるまでほぼ毎日、寝る前にやっていました。

 

寝方を工夫

逆子体操した後は、子供が蹴る方を下向きにして寝ます。子供がでんぐり返ししやすくなるように、というイメージでしょうか。この方法に関しては、私が産んだ産院の先生は聞いたことがないようでした。

 

話しかけ

掲示板等でこれまたよく見るのは、「話しかけ」が効果あり、というコメントです。「頭を下にくるっと回転するんだよ〜」などと、お腹をなでなでしながら子供に話しかける…みたいなことです。できることは全部やる、ということでやりました。

 

ツボ押し

お灸で逆子対策によく使うツボ、三陰交と至陰を自分で揉みました。

お灸は逆子によく効くと掲示板では読むので、試したかったのですが、近所でお灸をしてくれるところは個人的に信用できそうなところがなかったので諦めました。

以前タイで妊婦さんが足裏マッサージしてもらったところ、流産の後、本人も死亡してしまったというニュースがあったので、ツボ押しする際は事前に婦人科などで相談した方がよいかもしれません。

 

と、自分でも色々やりましたが、まあ効果ありませんでした

 

分娩病院で提示された選択肢

逆子だと診断してくれた婦人科が、逆子をどうにかできるか分娩病院で診察してもらいなさいと紹介状を書いてくれました。そこで、婦人科の診断の2日後に分娩予定の病院へ。超音波診断の結果、やっぱり骨盤位(Beckenendlage)、逆子ですねとなりました。どうやら私の子供は、逆子の中でも最も割合の多い単殿位という、足を上に伸ばしたV字型の姿勢を取っているようでした。そこで、提示された選択肢は3つです。

 

  1. 逆子でも自然分娩できる病院を探して、そこで分娩する
  2. 「外回転術」を施して、逆子が戻らなければ予定帝王切開する
  3. 「外回転術」は施さず、最初から予定帝王切開にする

 

私が分娩を予定していた病院は逆子の場合はリスクを考え、自動的に帝王切開するという方針のところだったので、1の選択肢をとる場合、そこから病院を探し直さなければいけません。

外回転術は1泊2日の入院を伴う施術で、その病院においては成功率は50%ほどということでした。

 

外回転術

外回転術(ドイツ語ではäußere Drehungとかäußere Wendungとか言います)とは何か?ですが、その名のとおり、外から力を加えて胎児を回転させる術です。原始的。

 

外回転術を施して逆子が戻るなら病院を変える必要もなく、そのまま自然分娩すればいいので、夫と相談のうえまずは選択肢の2をとり、外回転術を施してもらうことにしました。できることはできるだけやる、というのが当時の私の基本方針です。

 

外回転術は、お腹に外から力を加えるため、思わぬ前期破水などの事態を招く可能性があり、緊急時にはそのまま帝王切開(Kaiserschnitt)になります。

子供が大きくなるほど回転させるのが難しくなるため、できるだけ早くやる必要があります。一方、もしも帝王切開になったときに子供の発達上問題がない正産期であることが望ましいので、施術できるのは37週以降ということでした。

ということで、その日のうちに翌週の外回転術の日取りを決定。やめたくなったら前日までに連絡すればよいとのこと。

 

帝王切開の場合は脊椎麻酔をすることになるため、麻酔科で問題なく麻酔が行えるかを確認するための予約も同時にとりました。外回転術と帝王切開の詳細な資料や同意書を受け取って、その日は帰宅します。

陣痛を怖いこわいとそれまで思っていたのに、もしかしたら帝王切開になるかもと思うと、自然分娩できるのは幸せなことかも、なんて思えてきました(実際には比較していないので、わかりませんが)。

 

麻酔科での診断

背骨の圧迫骨折歴があったため、PDA(無痛分娩)のための麻酔が使えるかどうかを以前麻酔科で診断してもらっていましたが、再度相談せよということで、麻酔科に出向きました。

受付に着くと、Patientenaufnahmeしてこいと言われ、意味もわからずその窓口に行きます。入院手続き的なものでしょうか。出生届のための資料をもらい、2枚くらい書類にサインしました。

おじいさんに近い麻酔師と和気あいあいと話しました。基本的にPDAのための麻酔がOKという判断だったなら、フルナルコーゼも大丈夫だろうとのことでした。

 

施術当日は麻酔を使うかもしれない6時間前から絶飲・絶食です。外回転術から帝王切開になる確率は、1%以下とのこと。帝王切開になった場合、入院は3泊以上で、1回の帝王切開なら次の出産では通常自然分娩も可能。私が施術してもらった病院では、外回転術そのものには麻酔は使いません。

 

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外回転術の施術

あれよあれよと施術日です。

 

当日は8時の予約に備え、朝から絶飲・絶食。まず超音波で胎位を確認し、必要になったらすぐ帝王切開ができるよう患者用の服(編みあみパンツ+ニーハイソックス+背中に縦に上から下まで切れ目が入って、紐1本で真ん中を結ぶようになっている割烹着のようなもの)に着替えて、お腹の張りを抑える子宮収縮抑制剤を入れるための留置針を刺します。右腕で失敗され、左腕にトライ。角度が変だったり、少しでも手を動かしたりすると痛いので結構ストレスです。

施術する場所は、分娩室(Kreißsaal)です。

留置針から薬を入れつつ、胎児の心拍と子宮の収縮を図るCTG(心電図検査)をとり、2時間ほど横になって待ちます。薬により動悸などが起こるケースもあるようですが、私自身は特に変化を感じませんでした。それよりも、留置針の方が気になります。

待ち時間が終わると、トイレに行くように言われ、行っている間にベッドに枕などが準備されました。ヘバメさん2人(うち1人は見習い?)、医師3人(うち2人はアシスタント?)と思われる人々に囲まれ、いよいよ施術開始。

 

超音波で胎児の位置を確認。

生温かいオイルをお腹にかける。

子供の頭あたりの部分(私の腹の上の方)をおさえながら、恥骨の真上あたりを先生がチョップのような手でぐりぐり押す。

 

ぐりぐりぐりぐり…

 

ぐりぐりぐりぐり…

 

私の心の声:(あのー…、痛いです。。。かなり痛いです!!

 

ヘバメや医師には「力を抜いて〜、息して〜」と言われるものの、痛いとどうしても力が入ります。そして痛いわりに、子供が動いている感じはしません。

 

まあ軽く恥骨折れるかと思いました。

いや、そんなわけあるかいって感じなんですが、正直痛かったです。これ、子供に良いはずがなくない?と思いました。

 

力んでいる私を見て、夫が「Es tut weh, oder?(痛いんでしょ?)」と尋ねる。いや、痛いけど…言い淀む私。4〜5回思いっきりぐりぐりされた後、嫌そうな私を見て先生が「胎児の腰が骨盤にかなり深く入り込んでいて、出てこない。回すスペースもない。これは無理だ。」と結論づけました。

アシスタントの人も私の恥骨の上らへんを確認し、無理ですねと。

 

外回転術が失敗=帝王切開。そのときは目の前が暗くなりました。

日本の外回転術の施術は腰を高くして行うとネットで読んだので、「腰の位置を上げてみてはどうでしょう」と聞いてみましたが、関係ないと言われました。

 

病院の人が皆出て行って夫と2人になった後、帝王切開になってしまったショックと私の我慢が足りなかったのでは?という気持ちがこみ上げてきて、ちょっとメソメソしました。その後来たヘバメさんは、「Tapfer(勇気がある)。よくやったよ、できることをやることが大事なんだよ。」と言ってくれました。

夫が仕事を休んでずっと付き添ってくれたのが、ありがたかったです。

 

直らなければしょうがないとは思っていたものの、いざそうなるとやはりショックです。帝王切開だと次の子を妊娠する場合に胎盤に問題が出たり、癒着したり、子供が喘息になりやすいとか色々な情報を見たので、できることなら避けたかった。開腹は怖いし、陣痛を経験しないで産むのもなんだか消化不良な感じがすると、その時は思っていました。

 

残された選択肢

外回転術が失敗に終わり残された選択肢は、病院を替えて自然分娩するか、予定帝王切開をするかの2つ。

予定帝王切開の場合は、予定日の1週間前くらいにやるとのこと。もうあまり時間はありません。その時は通っていた出産予定の病院が好印象だったのであまり病院を替えたくありませんでした。とりあえず帝王切開の予定を組み、気持ちの準備をしつつ、帝王切開の手順や一般的な術後の経過、逆子の自然分娩について調べてみることにしました。

 

外回転術の後

術後は急な胎児の状況の変化に備え、1泊入院してCTGを定期的にとります。ドイツで初めての入院にちょっとドキドキ!

入院する部屋の宿泊者はラッキーなことに私1人で、部屋はトイレ付き。おそらく術式が同じ人を同室にする傾向にあり、私は外回転術というレアな施術でまだ子供もいなかったので、1人で使用することになったのでしょう。

夕食に生ハムと青かびチーズが出てきて、「私、まだ産んでないんですけど!?」と思うなど。

 

周りの部屋には、まさに今日や昨日出産したばかりの母子が泊まっているので、時間関係なく、色々な所から新生児の鳴き声が聞こえてきます。幼児のそれとは違って、なんだか弱々しくて可愛らしい声だと思いました。号泣しているお母さんの声も聞こえてきます。ホルモンバランスの乱れでしょうか…。

 

外回転術で押されたところには、しばらく打撲のような痛みがありました。後から調べると、骨盤に胎児がしっかり入ってしまっている場合、それを出すのは激痛なもののようでした。胎児のポジションが逆子の中でも横位とかだと、回転させやすいのかもしれません。

 

夜、病院のベッドで横になりながら、帝王切開について色々調べました。

逆子の場合、破水したときにドバッと羊水が出てしまったり、へその緒が先に出てしまったりしやすいらしく、帝王切開までなるべく安静にした方が良いようです。日本のサイトで、手術は37週か38週に予定することが多いとも読みました。

 

翌朝のCTGは順調。帝王切開について気になっていたことを色々質問し、39週の始めに予定を組みました。最後の最後に子供が回転するかもしれないので、個人的には40週に近いほどうれしいと思いました。

留置針をやっとはずせたものの、すごい勢いで血が出て一気にガーゼがたぷたぷに。ガーゼを替えてくれたヘバメ曰く、「大したことないですよ。」とのこと…(-_-)モヤァ

 

外回転術の費用

施術費用はなんと紹介状があったためか、かかりませんでした!日本でやると数万円かかる場合もあると聞きますので、これは助かります。ただし、まったくなかったわけではなく、病院から後日1日あたり10 EURの滞在費?の請求書が送られてきました。でも1泊2日で20 EURですので、めちゃ安ですよね。

 

逆子でも自然分娩できる病院もある?

外回転術が失敗した後、逆子でも自然分娩を実施している病院の名前をいくつか医師があげてくれました。その中に、以前説明会を聞きにいった病院が1つあったので、とりあえずそこに自然分娩ができるか、出産直前だけど今からでも予約できるかを確認することにしました。

出産準備コースを受けて、自然分娩へのイメトレを高めていた自分は、できることなら自然分娩したいという気持ちがまだありました。帝王切開を念頭に置きつつも、取れる選択肢はすべて確認しておきたかったのです。

退院した日に電話をかけ状況を説明すると、窓口の人がとても親身になってくれて、診断の予約を次の日にねじこんでくれました。出産予定日1か月を切って、のんびりしようと思っていたところに予定だらけです。

 

自然分娩が可能かどうかの診断

早速次の日、その新しい病院に行って診断してもらいます。Kreißsaalの外でしばらく待ち、医師のいる診断室に通されました。

 

簡単な問診と超音波検査をしたあと、結果としてその病院では自然分娩はできない、という回答でした。理由は、胎児の腹囲よりも頭囲の方が大きいから、ということです。この場合、その病院では逆子の自然分娩を認めていないそうです。胎児の頭が下だと、一番大きい頭がまず出てきて、後の肩から下はするっと出てくるのが普通です。逆子の場合でも、一番大きい部分が最初に出てくる場合は、比較的取り上げがしやすいということなのでしょう。

正直、腹の方が頭より大きい子供なんてどれだけいるんだ?と思いましたが、できないと言われてすっかり諦めがつきました。

またこの時診断してくれた医師は、私の話を最後まで聞かずに、こちらの言いたいことを誤って予想して、すぐに「ナイン、ナイン」を連呼するタイプだったので、まあこの病院で産まなくて良かったと思います。

 

ネットで逆子の自然分娩について色々読みましたが、両手を万歳ポーズにしていたりすると、ほぼ頭が最後に出てくるのは不可能で、その状態の自然分娩から緊急で色々やるのはとてもリスクが高いそうです。押し戻すのも難しく、呼吸困難になったり、手が折れちゃったりするらしいです。

 

とにもかくにもこれで気持ちを切り替えて、帝王切開に向けて集中することができました。

 

分娩方式

逆子がわかるまでは、自然分娩の体験談を読んだり、動画をYouTubeなどで見まくったりしてイメトレしていました。逆子がわかってからは、途端に帝王切開について猛検索です。インターネットは本当に助かります!日本語で色々事前知識を蓄えていたおかげで、ドイツ語で医師の口からどんな単語が出てきても「ああ、あれね。ふんふん。」という感じで、大概難なく理解できました。

 

分娩方式は自然分娩、無痛分娩、帝王切開のほかにも、水中分娩やヒプノバースがありますね。ヒプノバースは名前からして怪しいと最初は思っていましたが、段々と興味を持つようになりました。私のヘバメがヒプノバースのコースの講師をしているらしく、フライヤーをもらいました。ヒプノバースとは何か、私のてきとーな理解とイメージで言うと、集中力を高める訓練をすることで、実際の陣痛・分娩時にトランスしたような状態に入り、感じる苦痛をできるだけ軽減して出産する方法、という感じです。

ヘバメのコースは、夫婦一緒の参加が必須で、複数回あるうえに拘束時間も長めだったので現実的に受講は難しかったのですが、動画とかを見て、「気の持ちようだけでこんなに違うなら、試してみる価値あるのでは?」と思いました。

自分が見た動画を探してみましたが、埋もれちゃっているようで見つかりませんでした。「Hypnobirth」と動画検索したらたくさん出てくるので、興味のある方は見てみてください。

 

次出産することがあれば、水中分娩やヒプノバースも検討してみたいなあなんて思います。散々コースに気持ちとお金と時間を投資した後で、結局逆子で帝王切開だったらさらにショックは大きそうですが…まあ、何にしろ、子供が無事に産まれてくればそれが一番ですよね!

 

帝王切開をやることも、その日取りも決まり、後は待つばかり。のはずでしたが…次回、いよいよ出産です!

ビスダン!

 

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