すみよしの手帖

生活となりわいと趣味の手帖を紐ときます。

ドイツでにんぷなう24 出産その1 〜帝王切開〜

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2020年、明けましておめでとうございます。

あれよあれよと年越ししてしまいました。。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、ドイツでの妊娠・出産に関するこのシリーズ、始めたのは1年以上前ですが、ついにここまで来ました。出・産!!

出産に関するシリーズ記事で、出産まで書かれてないやつを見ると、ものすごくモヤモヤした記憶があるので、なんとか子の誕生まで書きたいと思っていました。途中で超なかだるみしたり、他のこと書きたいなと思ったりしてましたが、なんとかあとちょっとでこのテーマは一区切りつきそうです。

 

さて、逆子であることが分かってから子を回転させようと色々とやりましたが、一向に回転する気配はなく。あとは帝王切開の予定日を待つばかりとなった後の話。

体験記的色合いが濃く日記のような記事ですが、ご容赦くださいませ。

 

にんぷなうシリーズの関連記事はこちらからどうぞ。

 

 

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前提として分娩の流れ

普通は、出産数日前に「おしるし」なるものがきて、陣痛が始まってから破水(胎児が入っている袋が破れて羊水が漏れる)します。けれど、たまに前期破水といって陣痛がくる前に破水するケースがあります。

前期破水の場合、胎児が細菌感染する恐れがあるため、シャワーやお風呂には入らずできるだけ早く病院へ行かなくてはなりません。特にちょろちょろ…ではなくドバッと羊水が出る場合、胎児が呼吸しづらくなる場合があるので救急車を呼ぶくらいの緊急を要します。
胎児が頭を下にしている場合は、ちょろちょろ破水であることが多いのに対し、逆子だとドバッと出やすいようです。

 

フライング破水もどき

その日は起きてしばらくして、パジャマが濡れていることに気づきました。トイレに行き確認するものの、尿もれなのか破水なのか?自分では判別できず、少し悩んだ後寝ている夫を起こして相談。病院に行こう、ということになりました。

病院に電話し、荷物の準備をして、シャワーを浴びずに出発。ドバドバ漏れるようなことはなく、陣痛もないので地下鉄で悠長に移動。

 

分娩室に着くと、まずはCTG(心電図検査)を取られました。その後、外回転術後に留置針を抜いてくれたヘバメさん①が来て、下から検査。子宮口はまだ開いていないとのことで、破水ではありませんでした。

なあんだと、帰る途中ラーメン屋によってラーメンや餃子、唐揚げを賞味。

 

帰って一眠りしてからトイレに行くと、おしるしっぽい血が出ていましたが、調べてみると、これは内診出血というおしるしとは別物のやつのようでした。

 

帝王切開への心の準備を進める最終週

予定帝王切開の手術日は39週に決まっていました。(逆子に関する経緯は前回の記事「ドイツでにんぷなう23 逆子対策 〜外回転術の記録とか色々〜」をご参照。)

 

38週を過ぎてからは、膣の奥がたまにツキーンとしました。子宮口が開く準備なのか?これは臨月の妊婦に見られる症状のようです。あと、胎動でしょうか。張りがすごいです。もーパンパンでいっぱいいっぱいな感じです。逆子だからか、胃も苦しい。

 

定期健診してくれていた婦人科へ最後の予約で行ったら、自然分娩ができるかすでに診てもらった病院のほかにも、逆子の自然分娩をやっているらしい病院について先生が教えてくれました。電話してあげようか、と言われたけど、断りました。もう予定帝王切開から1週間を切っていたし、一度診断済みなのでこれ以上バタバタするの微妙、と思いました。

 

帝王切開参考ページ

帝王切開をすると決めてからは、帝王切開の情報を集めまくっていました。

以下に参考にした記事のリンクを貼りますので、もしこれから帝王切開で不安、という方は興味があればどうぞ。

 

手術自体

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=357510

帝王切開の流れ

https://kosodate-ism.com/c-section-flow/

腰椎麻酔の後遺症

https://www.kch-org.jp/outline/section/masui/masuio/sekizui/

術後のこと

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/93

早期離床の重要性         

https://ameblo.jp/anzanbaby/entry-11710610051.html

経験者の体験談

https://komachi.yomiuri.co.jp/t/2010/0523/317580.htm

 

ついに来た!これぞ破水!からの出産まで

破水もどきからちょうど1週間、土曜日の朝、9時すぎくらい。明らかに先週と様子が違います。漏れ出る液体、これをキャッチするのはナプキンでは無理である。おむつじゃないと足りない。これぞ破水。

 

夫に「これは間違いない!来た!」と報告(土曜で良かった)。

1週前に予行演習しておいたためか、心の準備はOKです。もはややるしかないという気持ち。

 

どんどん羊水が漏れるので垂直移動は最小限に。羊水が出るたびに、「おこは大丈夫か?」と心配になります。出かける準備も夫に口で色々頼んでやってもらえることをやってもらい、タクシーが来るまで玄関で寝そべっていました。

 

このときのためにmy Taxiというアプリ(今はFREENOWとかいう名前です、Uber使ったことないけど多分似たようなサービス)をダウンロードして事前に試しておいて良かった!近くのタクシーがすぐに来てくれます。
タクシーの後部座席にタオルを引いて、横になりながら病院まで移動。タク運ちゃんは、「出産?ここで産まないでね」とのこと。

 

病院の分娩室(Kreißsaal)に着いたら、まずは個室で手術着に着替えながら待機。外回転術のときと同じ格好、すっぽんぽんに編み編みパンツ+全身割烹着のようなもの+着圧ニーハイソックス(静脈瘤を防ぐためのもの)です。

ヘバメさん②がやってきて、キットを使って羊水であることをチェックしてくれました。このヘバメさん②は、こちらが言うことにいちいちなんでも反対してくる人で、その時は笑って流してたけど、後から考えると失礼な態度を取られていたと思います。

 

最後に骨盤位のままであることを医師が最終確認。やっぱり骨盤位(逆子)なので、帝王切開の準備。

ヘバメさん②に剃毛され、留置針を刺されるも、失敗。結局医師が呼ばれ、留置針を刺しなおしてくれました。医師の先生は刺す時痛くなく、刺す場所も、動いてもあまり痛くない場所に刺してくれて、あまりの違いにものすごい感動しました。

 

CTGを取りつつしばらく待つ。

 

13時前後、ベッドごとオペ室に移動。術台ではたしかニーハイソックスのみになったと思います。かちゃかちゃと補助の人たちが色々準備している。

私は座って脊椎麻酔待ち。ひたすらうつむいてじっとしている。部屋が寒い。ビクビク小動物のように震えていました。

麻酔師の先生がやってきて、挨拶、麻酔の手順を説明してくれます。

術台に座った状態で丸めた背中から、麻酔を入れられます。背中、足が徐々にじんわりしてくる感じ。目隠しのカーテンが顔とお腹の間に引かれ、麻酔師の先生が麻酔の効きを確認します。スプレーのようなものを段々と上から下にかけていき、冷たさを感じるかどうか答えるというもの。

本当に効いているのか半信半疑だったけど、最後には「もう処置してますからね」と言われる。切った感じはまったく分からず、振動だけ伝わってきます。痛みはない。すごい。

夫は麻酔が完了するまで部屋の外で待たされていました。夫が来るまでの間、ヘバメさん③が左手をずっと握ってくれて、「Alls in Ordnung(大丈夫ですよ)」と言い続けてくれて、とてもありがたかった。

右手にはなんか計測器。左手には夫の手。 

 

10分くらいしたでしょうか、子供が腹から取り出されました。

視界にほんのちらっとだけ赤子がうつります。

 

産まれた時は、とにかく「ちゃんと出てきた」という安堵で涙。

 

子供はカンガルーケアも後回しに、すぐU1(出生後最初の検査)をするため隣室に連れて行かれます。帝王切開のため、自然分娩とこのあたりは少し違いそう。

後から夫に聞いたところによると、子供は出てきた後少し泣いたものの、すぐ泣かなくなってしまい、色々処置されていたらしいです。

 

子供の処置が終わり、カンガルーケア。私は閉腹処置。閉腹にかかった時間はたぶん30分くらい。

ベテラン先生がまだあまり経験のなさそうな先生に教えながらやっている会話が聞こえてくる(いまだに腹の傷はミミズ腫れ状態だが、もしかしてこのせいなのでは…?とちょっと、いやかなり思う)。抜糸しなくてもいい糸で縫い、傷の上からテープを貼ります。

 

安心しきったためか、このあたりから記憶があやふやです。ベッドごと別室に移動。たしか子をおっぱいの上にのせて初乳を飲むよう促したり、写真を撮ったりしました。

 

帝王切開の手術中、心強かったもの

と、こんな感じで陣痛を1分も感じることなく子を世に送り出した私の帝王切開体験でしたが、手術中最も心強かったものを記しておきます。

 

麻酔師の先生

麻酔師の先生は本当に頼りになりました。麻酔の最中、効きの確認の最中はもちろん、開腹中もずっと起きていることを耳元で説明してくれていたので、頭は落ち着いていられました。

患者さんのことをしっかり考えてくれる麻酔師さんは、手術にあたるお医者さんと同様に重要だなと思います。

 

言わずもがな、夫。とにかく腹を開けられているという恐怖からすごい力で夫の手を握り続けていました。

私は夫に立ち会ってもらってとても良かったと思っています。私自身、とても大きな心の支えになったし、夫も人生で最も心に残る経験になったようです。

 

脳内音楽

分娩中にかける音楽をCDで持って行ったり、プレイリストを作ったりすると良いというのをネットで読んで、一応準備していきました。「これかけていいですか?」と言う雰囲気ではなく結局かけませんでしたが、脳内では繰り返し繰り返し、プレイリストの音楽を再生していました。これが意外と精神を落ち着かせるのに効いた気がします。これから出産する方にはオススメです。

 

 

腹を開けるっていうことはとにかくとにかく怖かった。あと癒合とかの後遺症。傷は大きく残ってるし、次の妊娠がもしあった場合に帝王切開したことが悪さしないかは心配だけど、子供が無事に外の世界に出てきてくれたのでオールOKです!

 

さて、Kreißsaalからナースステーション横の宿泊する部屋に移り、いよいよ子育て開始です。次回は、出産その2として、最後に入院中の色々を書こうと思います。

 

ビスダン!

 

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